コラム・寄稿「最近の若者は…」と嘆く前に 悩む管理職へ、社会心理学者の助言編集委員・岡崎明子印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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記者コラム「多事奏論」 編集委員・岡崎明子 先日、同僚がため息をついていた。原稿の締め切りが迫っているのに、後輩記者と連絡が取れないという。 「ほうれんそう(報告・連絡・相談)って言葉を知らないのかな」 私はしたり顔で答えた。 「最近の若者は、『ちんげんさい』と言うらしいよ」 念のために説明すると、「沈黙する」「限界まで言わない」「最後まで我慢」の頭文字を取った言葉だ。 その後は2人で、最近の若者論で盛り上がった。だが、後から自己嫌悪に襲われた。いつから自分は、「最近の若者は」などと言うつまらない大人になったのだろう、と。 とはいえ「最近の若者は」と言ってしまうのは、年のせいだけではないらしい。社会心理学を研究する東京女子大准教授の正木郁太郎さんが教えてくれた。 人は、自分が置かれた立場からものごとを見る。「だから管理職になれば、その立場から部下を測ります。そこで自分の常識に当てはまらないと『あいつは何なんだ』と思ってしまうのです」 これは、「人間の脳の限界」から来るそうだ。一人ひとりの個性を細かく分析するには、我々の脳の容量はあまりにも小さい。仕方なく「若い人は~」「女性は~」というステレオタイプに当てはめて、理解しようとするという。 つまりは脳の省エネなのだが、残念なことに、そこで思考も止まってしまう。だからいつの時代も、「最近の若者は」という繰り言は消えないのだろう。 そもそも最近の若者は、本当に「ほうれんそう」をしないのか。 企業と共同研究も行う正木さ…この記事は有料記事です。残り709文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人岡崎明子編集委員|イチ推しストーリー編集長専門・関心分野医療、生きづらさ、ジェンダー、働き方関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする






