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この国会で「衆院議員の定数1割削減」が焦点となっています。なぜ、今なのか。与党が検討中の「比例区45減」だと、どの党にとって痛みが少ないのか――。衆院議員を選ぶ側の私たちが知っておくべき情報をまとめました。この記事が解説するポイント①衆院の比例区って?②なぜ定数削減か③ブロックごとの定数の変化④各党の「痛み」は?⑤本当に実現するのか①衆院の比例区って? 衆院選で投票しようとすると、小選挙区と比例区の2枚の投票用紙を渡される。小選挙区は全国を289の選挙区に区切っており、それぞれの選挙区で1人の当選者を選ぶために票を投じる。「1位が勝ち抜け」なので、大きな政党が有利になりがちだ。 もう一つの比例区は全国を「東北」「近畿」など11ブロックに分けており、政党に投票する。こちらで当選する衆院議員は176人。ブロックごとに6~28人が当選できるので、小さな政党も当選者を出しやすい。 この選挙制度は「小選挙区比例代表並立制」と呼ばれ、1996年の衆院選から導入された。2大政党による政権選択が起きやすいとされる小選挙区制と、少数政党も含めた民意を反映しやすい比例代表制を組み合わせている。②なぜ定数削減か 自民党と日本維新の会は2025年10月に取り交わした連立政権の合意書に「1割を目標に衆院議員定数を削減」と盛り込んだ。維新は「身を切る改革」を党の看板政策に掲げてきたため、与党として重要課題に位置づけるよう主張した。衆院議員の定数は465なので、ほぼ1割となる45人の衆院議員が減ることになる。 自民と維新は25年の臨時国会に定数削減の法案を提出した。与野党の話し合いが1年たってもまとまらなかった場合、小選挙区25、比例区20を自動的に削減するものだった。衆院で多数だった野党から理解を得られず、衆院解散で廃案となった。 与党は26年の衆院選で4分の3の議席を確保。今度は比例区のみでの45削減が検討されている。③ブロックごとの定数の変化 比例区45減が実現した場合、全国11の各ブロックの定数はどう減るのか。朝日新聞社は2020年の国勢調査をもとに、人口比を定数に反映しやすい「アダムズ方式」でシミュレーションした。25年の国勢調査によって、試算は変わりうる。 もっとも影響を受けたのは近…この記事は有料記事です。残り975文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人金子桂一政治部|デジタル専門・関心分野国内政治、地方自治、選挙、世論調査関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする