インタビュー「在ドイツ米軍削減に伴う混乱、明日の日本の姿」 元在独防衛駐在官聞き手・牧野愛博印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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トランプ米大統領が在ドイツ米軍を5千人以上削減する方針を明らかにしました。在ドイツ防衛駐在官を務めた馬場邦夫元陸将補は「ドイツの混乱は、明日の日本の姿かもしれない」と語ります。ドイツが送るのは「世界最強戦車」 レオパルト操縦した元防衛駐在官 ――在ドイツ米軍はどのような脅威を想定していますか。 現在の最大の脅威は、極限まで先鋭化した「ロシアによるNATO(北大西洋条約機構)東翼への軍事圧力」です。最前線のポーランドやバルト三国を下支えすることが急務になっています。 「米欧州陸軍司令部」の下には、即応性の高いストライカー旅団が配置されています。さらに重要なのが「受け入れ・前方移動(RSOM)」を担う兵站(へいたん)部隊の存在です。有事の際、大西洋を越えて到着する米本土からの膨大な増援部隊を受け入れ、東部戦線へ迅速に送り出すための「心臓部」としての編成です。 空軍では、ラムシュタイン空軍基地を拠点とする第3空軍などが、欧州全域の制空権の確保だけではなく、空中給油や大規模空輸を通じて、中東・アフリカ方面までを視野に入れた地球規模の機動力を支えています。 シュツットガルトには、欧州を管轄する米欧州軍(EUCOM)と、アフリカを管轄する米アフリカ軍(AFRICOM)の両司令部が置かれています。単一の紛争ではなく、複数の地域紛争に同時対処できる「グローバルな即応体制」が在ドイツ米軍編成の特徴です。【連載】読み解く 世界の安保危機ウクライナにとどまらず、ベネズエラやイラン、台湾、北朝鮮、サイバー空間、地球規模の気候変動と世界各地で安全保障が揺れています。現場で何が起き、私たちの生活にどう影響するのか。のべ450人以上の国内外の識者へのインタビューを連載でお届けします。■在独米軍の削減、「政治的報…この記事は有料記事です。残り1704文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人牧野愛博専門記者|外交担当専門・関心分野外交、安全保障、朝鮮半島関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする