女は学生で猛勉学、男は木星で唐変木 小原篤のアニマゲ丼小原篤印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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ネタにしようとアテにした、映画が2本あったのに、「マンダロリアン」間に合わず、「モノノ怪」もはや手に余り、代わりは手づくり変わり種、フロリダふらふら風任せ、友はドーナツエイリアン、ホットドッグは世界いち~。 今回ご紹介するのは22日公開の米CGアニメ映画「ボーイズ・ゴー・トゥ・ジュピター」です。ゲームやイラストなどで活躍するジュリアン・グランダーさんが無料ソフト「Blender」で4年かけ完成させた自主制作映画にして長編監督デビュー作。宣伝文句は「超低体温SF青春ムービー」ですが、孤独と焦燥と倦怠(けんたい)と閉塞(へいそく)が熱帯の湿気の中で停滞しているユルくてヌルい脱力系コメディー、と言えばいいでしょうか。奇妙な味です。 米フロリダのとある町の年末。高校を中退した16歳の主人公ビリーは、寂れたプールやビーチで友達とだらだらダベる日常から脱して町を出るため、立ち乗り二輪ボードを駆ってフードデリバリーで稼ぐ日々。目標の5000ドルはデリバリーアプリのバグで計画より早く達成できそうだが、パスタやピザやホットドッグを頼む客らは「ドアを開けずにフードを受け取りたいからドアポストから流し込め」とか「食べやすいよう自分の代わりにフードをかんで吐き出せ」とか、おかしな注文ばかり。ビリーは、「イルカ人間」が立ち上げたとウワサのあるドルフィン果樹園で謎の新種レモン(?)を盗み、ドーナツみたいな形の妙なエイリアン(?)に懐かれ、果樹園のドクター・ドルフィンに狙われることに――。 CGキャラは、チープと言っては悪いので超シンプル。プラスチックか粘土の人形のようで、表情も乏しい。これが図らずも、意志薄弱で覇気に欠けた若者像とマッチ。夢や情熱を持つことにあこがれながら、何もしないというか何をしたらいいか分からないのでボンヤリするかジタバタするか。青春なんてららら~。「ソバカス」というあだ名の友達が「ビリーは変わっちまったよな」などと言いつつ漫然とギターをいじってる様が象徴的です。ギターを弾く腕が関節を無視してくにゃくにゃ曲がっている、というヘタなCGも一種のギャグと受け止めましょう。こういうのも「統一感」って言うのかな? コンクリの壁も金属の機械も…この記事は有料記事です。残り683文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人小原篤文化部|映画・アニメ・マンガ専門・関心分野映画・アニメ・マンガ全般関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする