一変したロシアの戦勝記念パレード 透けて見えるプーチン氏の恐怖心駒木明義印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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みなさん、こんにちは。5月9日は、現代のロシアにとって最も重要な祝日です。第2次大戦でソ連がナチスドイツに勝利したことを祝う「戦勝記念日」。モスクワ中心部の赤の広場では、今年も恒例の軍事パレードが行われました。 しかし、パレードの様子は、昨年までとは大きく様変わりしました。 例年パレードの花形だった、戦車や自走砲、防空ミサイルシステムや大型ミサイルといった、軍用車両や兵器が赤の広場を行進する展示パレードが中止されたのです。ロシアで戦勝記念パレード、北朝鮮兵も初行進 プーチン氏は団結訴え 戦勝記念日のパレードに軍用車両が登場するようになったのは、2008年以降のことです。今回、その伝統が初めて途絶えました。 広場を行進する兵士の数も削減されました。 退役軍人や各国の外交団、駐在武官を招く観覧席も、以前は赤の広場に面するクレムリンの壁面いっぱいに設けられていたのですが、今年は中央の演壇の両脇のわずかなスペースだけで、寂しさを隠せませんでした。規模縮小「ウクライナの攻撃に備え」 本来、赤の広場の軍事パレードは、内外にロシアの強力な軍事力を誇示する宣伝の場でもあります。 ロシアが誇る新型兵器を披露する機会として利用されることもしばしばです。私がモスクワ特派員として取材した15年のパレードでは、最新鋭戦車T-14アルマータが初登場しました。 本番前のリハーサルでその姿が初めてとらえられた際には、各国の軍事関係者らの間で大きな話題になりました。 ところが今年は、一部の外国記者に対する取材許可さえ、直前に取り消されてしまいました。ロシア、外国メディアの軍事パレード取材を取り消し 異例の直前通知 規模縮小の理由についてロシアは、ウクライナからの攻撃に備えるためだと説明しています。 ウクライナが最近、急速に長距離攻撃能力を向上させていることは事実です。今年に入って、ウクライナはロシア国境から1500キロ以上離れた製油施設への攻撃を行っています。ウクライナ、長射程攻撃能力向上 ロシア警戒、パレード大幅縮小 また、ウクライナの戦場に投入する兵器や兵士が枯渇しており、パレードに十分な人員や装備を割くことができないことが規模縮小の原因ではないかという見方もあります。プーチン氏の精神状態も理由か それに加えて私は、もう一つ…この記事は有料記事です。残り2064文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人駒木明義国際報道部編集委員|ロシア担当専門・関心分野ロシア、国際関係、外交関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする