現場から第1回海上の「未来都市」は過去になった 引っ越した記者が見つめた再生宮坂奈津印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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「21世紀の海上文化都市」と呼ばれたまちがある。 大阪湾の北側、神戸市の沖合に浮かぶポートアイランド(港島)。2025年5月、市政を担当していた記者(26)は、この島で開かれた市主催のシンポジウムに耳を傾け、メモを取っていた。 テーマは「ポートアイランド・リボーンプロジェクト」だった。市と住民たちがまちの再生に取り組んでいるという。 1966年から15年かけて、神戸市は山を削り海を埋め立てて島を完成させた。コンテナ埠頭(ふとう)、高層住宅、国際交流施設。エリアを分けて「未来都市」を海上につくる一大プロジェクトで、当時は世界最大の人工島だった。 だが、今では高齢化とまちの空洞化が進む。「ゴーストタウン」とささやかれることもある。 記者は興味を引かれた。かつての「未来都市」は過去のものになった。その再生に市が20億円を超える税金を投じているという。 住民たちはコミュニティーをどう維持し、生まれ変わらせようとしているのか。虫のような視点で見つめ伝えたい――。ポートアイランドに住んでみた 取材対象の市役所がある三宮には、島からポートライナーに乗れば10分で行ける。2カ月後、対岸の市中心部から島内の団地に引っ越した。築40年超、2LDKの部屋の家賃は約7万円。年会費1200円を払い、自治会にも入ることにした。 「島と一緒に年をとってきた」 島にあるコミュニティーセンターの警備員、後藤安夫さん(80)は、こう話す。1級造園技能士で、ポーアイをつくった1人だ。歩いて案内してもらうことにした。 市内の造園会社に勤めていた…この記事は有料記事です。残り1445文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人宮坂奈津ネットワーク報道本部専門・関心分野民主主義、北欧関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする