ストーリー楽しかった北海道に別れ 「限界集落」提唱の大野晃・高知大名誉教授戸田拓印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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「限界集落」という概念を提唱した環境社会学者で高知大学名誉教授の大野晃さん(86)が7月、北海道津別町を離れた。35年間この地で暮らし、地域に溶け込んで興味の赴くまま研究生活を続けてきた。北海道での日々を振り返り、「楽しかった」と朗らかに笑った。 山梨県出身。リュックを背負って地下足袋で全国を歩き回るスタイルで、高度経済成長期以降の山村の消長を研究した。 「65歳以上の高齢者が半数を超えて、冠婚葬祭など社会的共同生活の維持が困難になった集落は、機能が急速に低下し消滅に至る」 そんな分析から生み出した言葉「限界集落」は、時代のキーワードとなった。2018年には広辞苑にも採録され、過疎地域の実態を表す用語として定着した。 町の総面積の約86%を森林が占め、高齢化が進む津別町は、中山間地の将来を考える上で、重要な実践の場だった。1991年に初めて訪れ、単身で空き家を借り、地域の人と交わりながら研究に取り組んだ。 条件不利地の農業、シカの食害、農家の将来。様々な課題を話し合った。研究者として上から助言するのではなく、一緒に考えて地域の実情を制度や支援につなげる道を探った。 2002年には広大な畑に面…この記事は有料記事です。残り923文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人戸田拓北海道報道センター|記者専門・関心分野文化、学術、音楽、動画関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする