第18回師匠の吹いた後、楽器自体の音が変わる? 謎の現象を検証実験 国音野中良祐印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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管楽器を演奏する人たちの間で広がっているという、まことしやかな「言い伝え」がある。「自分の楽器を、上手な人が吹いた後に演奏すると音が著しく変わる」。果たしてこんな現象は実際に起きるのか、国立音楽大(東京都立川市)の三浦雅展准教授(音楽データサイエンス)が検証に挑んだ。吹奏楽あるある、特集しています 実験そのものはシンプルだ。実験ではクラリネットを使い、学生が自分の楽器を吹いた後、達人が同じ楽器を吹き、再び学生が最初と同じように吹く。それぞれの音の波形を測定する。立ち会った三浦さんは驚いた。「耳で聴いて分かるレベルで音が変わった」。実際に波形も変化していた。 ただ、これだけで言い伝えは本当だったとは断定できない。学生が模範的な演奏に影響されている可能性があるからだ。 そこで、次の段階として指導者の演奏時に学生がいないようにしてみた。それでも学生の音は変わった。実験そのものに心理的な影響を受けた可能性もある。今度は指導者が実際には演奏せずに、学生が再度吹いてみた。すると、音は変わらなかった。 どうも言い伝えの現象は実際にあるようだ。学生や指導者の経験則を聞き取ると、指導者の吹いた後は「楽器の鳴りが良くなる」といい、その効果は「5分ぐらいで元に戻る」らしい。クラリネットのような木管楽器だけでなく、トランペットやサクソフォンといった金管楽器でもみられるという。 なぜこのような現象が起きる…この記事は有料記事です。残り619文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人野中良祐くらし科学医療部次長専門・関心分野科学全般、医療、大学・研究環境関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする