現場からソロ登山者が続々入山「覚悟はあるか?」管理人の危機感 羅臼岳ルポ原知恵子印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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世界自然遺産・知床にある羅臼岳(1661メートル)で登山者がヒグマに襲撃され死亡した事故から、14日で1年になる。事故後、閉鎖された登山道は、7月5日に再開されたが、わずか4日後、単独の登山者がヒグマに追いかけられ、一時的に再閉鎖された。なぜいま羅臼岳を目指すのか、備えは十分か。登山口で聞いてみた。 8月上旬の午前4時~午前9時。登山口で、入山するパーティー9組に声をかけた。5組は単独だった。 1年前の死亡事故も、7月の危険事案も、単独行動中に発生した。国や自治体などでつくる「知床ヒグマ対策連絡会議」は、危険な遭遇事案の大半は「単独での登山時に起きている」として、複数人での行動を呼びかけている。 天候は雨。5~6時間かけて山頂に着いても、眺望は望めない可能性が高い。それでもなぜ、山に向かうのか。問いかけに、単独・グループを問わず、日本人ほぼ全員が口にしたキーワードがある。 「日本百名山を目指している」 単独登山者(50代男性)は、「クマの習性や行動に関する情報は、何が本当かもわからない。街中にだって交通事故などのリスクはある。ひるんでいたら山には行けない」と語った。 別の単独登山者(20代男性)は「誰かと予定を合わせていたら、百名山は終わらない。事故は知っているが、むしろ挑戦したい気持ちがわいた」。 知床は世界有数の高密度のヒグマ生息地。羅臼岳では最近も重大事案が発生している。クマ撃退スプレーや鈴などの装備を整え、最新のリスク情報を把握し、緊急時に冷静に対応できる判断力、体力、技量などが求められる。 危険事案の発生地点の標高を即座に答えるなど、周到な準備をうかがわせる人もいる。単独で来たが、駐車場で一緒になった人と即席パーティーを組み、リスクを下げようとする人もいた。一方で装備や情報収集の面で不安を感じさせる人もいた。 「スプレー、持ってます」…この記事は有料記事です。残り1016文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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