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従来の出版流通の仕組みでは書店に並ばなくなった本を「復刊」する動きが、このところ目につく。一定のニーズがあるのに、次々に出る新刊に埋もれて消えていく本を、再び読者のもとに届けようという取り組みだ。書店の目利きで復刊、人気再燃 今年2月、ネコの不穏な瞳が印象的な文庫本が、各地の書店に並んだ。 永井するみ著「隣人」(双葉文庫)。1996年に小説推理新人賞を受賞した作品など、6編を収めたサスペンス集だ。数年前から「品切れ・重版未定」の状態になり、書店の棚から消えていた。 サスペンス系のミステリーが好きな女性に人気だったが、毎月多くの新刊が出る一方、書店の棚には限りがある。「9万部を超えるロングセラーだったが、そういうものでも重版できなくなるのは珍しくない」と、双葉社営業局の酒井正浩さんは言う。 きっかけは、大日本印刷(DNP)が昨年始めた「Re文庫(リブンコ)」というサービスだった。刊行から日がたって重版されなくなった文庫のリストから、売りたい本を書店が選び、その書店限定で再販売する。売れ行きが好調なら本格的に重版して、販売を全国に広げる。デジタル印刷の技術が進歩し、少部数での製造・復刊が可能になったことで実現した試みだ。 このサービスで「隣人」に目…この記事は有料記事です。残り1074文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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