インタビューキャッシュレスで使いすぎる「心理の罠」 行動経済学の専門家に聞く聞き手・棚橋咲月印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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現金よりキャッシュレス決済のほうが使いすぎてしまう――。そんな行動の裏には「心理の罠(わな)」が潜んでいるそうです。公立はこだて未来大学の川越敏司教授(行動経済学)に使いすぎを招く理由と無駄遣いを防ぐヒントを聞きました。 ――なぜキャッシュレス決済では使いすぎてしまうケースが出てくるのでしょうか。 「まず予算の制約が違います。現金は財布の中身が予算で、ATMで預金を引き出すにも手間がかかります。一方でキャッシュレスは、スマホなどからその場で不足額をチャージできてしまいます」 ――確かに財布の現金が足りなければ「我慢しよう」と諦めがつきます。 「そうですね。しかしキャッシュレスが絡むと、その我慢が突破されてしまうことがあります。心理的な理由として、『保有効果』が挙げられます。例えば『5%還元キャンペーン』があると、人は『与えられた権利を手放したくない』『使わないと損だ』と考えてしまいます」 ――お得に買いたいという気持ちが、かえって余計な消費を生んでいるのですね。 「支払額に利息がつかない場合にはクレジットカードで後払いすること自体にはデメリットはないのですが、キャッシュレスを使うと陥りやすい『現在バイアス』には気をつけたいですね。これは、好きなことを優先して、支払いなど嫌なことを先延ばしする人間の性質のことです。素敵な洋服を見つけ現金が足りないときに、本来なら来月まで待てばいいのに『今すぐほしい』という欲求が勝り、後の支払いを考えずに買ってしまう心理を言います」鍵は「コミットメント」と「ナッジ」 ――使いすぎを防ぐヒントはありませんか。 「一つは利用限度額への『コミットメント』です。例えば毎月のチャージ可能額に上限を設け、使いすぎないように自分を縛るのです。ただ、これには多少の意志の強さが必要になります」 ――自分に意志の強さがあるか、若干不安です。 「もう一つ有効かもしれない…この記事は有料記事です。残り761文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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この記事を書いた人棚橋咲月東京社会部|平和・憲法・沖縄・拉致専門・関心分野平和、沖縄関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする