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6月に時価総額でトヨタ自動車を抜き、一時国内トップとなった半導体大手キオクシアホールディングス。株価が急落する中で、決算が31日午後に発表される。主力の「NAND(ナンド)型フラッシュメモリー」は、実は1980年代の日本で発明されたテクノロジーだ。どんな仕組みなのか。今、なぜ注目を集めているのか。 NANDフラッシュは、データを記憶するための半導体デバイスだ。スマートフォンやノートパソコンなど身近な電子機器に入っており、もはや生活に欠かせない。 いま需要が急増している最大の理由は別にある。AI(人工知能)向けのデータセンター(DC)だ。たくさんのコンピューターが並び、ここで使われる半導体デバイスの関連企業が軒並み売り上げを伸ばす。「一本足打法」の半導体キオクシア 巨額赤字から一転、最高益のなぜ キオクシアの資料によると、NANDフラッシュの市場規模は2028年に1807エクサバイト(エクサはテラの100万倍)となり、25年の1.8倍に伸びる見通しだ。用途別では、スマホやパソコン向けは横ばいだが、DC向けは3倍に。全体に占める割合も約3割から約5割に高まると予測される。 背景にあるのが、期待される新たな役割だ。「倉庫」に新たな役割 フラッシュメモリーの機能はデータの「記憶」だ。コンピューターの電源を切っても記憶したデータが消えず、「倉庫」のような役割を担う。 同じく「記憶」を担う半導体デバイスに「DRAM(ディーラム)」がある。こちらは電源が切れるとデータも消えるが、データの読み出しにかかる時間が短く、一度に扱えるデータ量も多い。AI業界の盛り上がりでまず活況になったのはDRAMだ。 AIには膨大な計算をこなす「頭脳」であるGPU(画像処理装置)が必要だが、それ自体はデータを記憶できない。そこでDRAMが活躍する。GPUに計算のためのデータを送り、計算結果も一時的に記憶し、次の計算に使う――。GPUが計算をするための「作業台」の役割だ。 ChatGPT(チャットGPT)に代表される生成AIの普及で、この状況が変わった。 キオクシアの勝又竜太技監は…この記事は有料記事です。残り1864文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人野口憲太くらし科学医療部専門・関心分野自然科学、医療関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする








