「白夜行」のドラマ化 森下佳子さんの背中押した東野圭吾さんの言葉2026年7月27日 19時00分宮田裕介印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする 東野圭吾さんの「白夜行」は多くの人に読まれ、TBS系でドラマ化もされた。脚本を務めたのは、森下佳子さん。亡くなった東野さんへの感謝とともに、当時の思い出を振り返った。 「もともと(小説の)『白夜行』が本当に大好きで、何度も読み返していました。亮司と雪穂の視点で描かれず、第三者の視点で物語が進む。『あたしの上には太陽なんてなかった。いつも夜。でも暗くはなかった。太陽に代わるものがあったから』。このようなセリフによって、2人が歩んできた人生や心情が伝わってくる。すごい小説だと思った」 脚本の仕事を始め、TBSの担当者に「何かやりたい作品はありますか」と聞かれた時に、提案したのが「白夜行」だった。 当時は「世界の中心で、愛をさけぶ」(2004年)を手がけた直後で、まだ駆け出しの頃。 懸命にプロットを作り、TBSのプロデューサーとともに東野さんへ企画を持ち込んだ。 東野さんとの初対面で指定されたのは、ホテルの喫茶店だった。 ただ、待ち合わせのホテルを勘違いし、約30分も遅刻してしまう失態をおかしてしまったという。 「本当にひたすら謝るしかありませんでした。でも東野さんは『仕方ないよね』と笑って受け止めてくださいました」 すでにプロットにも目を通していた東野さんは、夕暮れや工場などの風景について「印象的でいい」と言ってくれた。 「思い切った提案だったと思いますが、『じゃあ、やってみなさい』と背中を押してくださった。本当に度量が深く、懐の大きな方でした。その言葉がどれだけうれしかったか」 ドラマの脚本では、原作小説を「裏返す」挑戦を試みたという。ドラマの脚本としては、第三者の視点ではなく、亮司(山田孝之)と雪穂(綾瀬はるか)の視点で描いた。 「東野さんが築かれた世界を『裏返す』ことを許していただきました。おこがましいのですが原作とセットになる作品として見てもらえるものにしたいと心がけた。その思いだけで無我夢中で書きました」 その後、個人的な交流はなかったが、初めて会った時のことは今でも昨日のことのように覚えている。「若くて実績のない私にとって、『白夜行』は『これをやったぞ』と自分で言えるものができた。心からお悔やみと感謝を申し上げます」有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人宮田裕介文化部|放送担当専門・関心分野放送、芸能、エンタメ関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
「白夜行」のドラマ化 森下佳子さんの背中押した東野圭吾さんの言葉:朝日新聞
東野圭吾さんの「白夜行」は多くの人に読まれ、TBS系でドラマ化もされた。脚本を務めたのは、森下佳子さん。亡くなった東野さんへの感謝とともに、当時の思い出を振り返った。 「もともと(小説の)『白夜行』…
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