インタビュー脱「戦隊」の後の戦略は 東映・白倉氏が明かすオメガホーンの挑戦聞き手・女屋泰之印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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半世紀にわたり放送されたスーパー戦隊シリーズの後継として、2月から始動した東映の特撮ヒーロー枠「PROJECT R.E.D.」(プロジェクトレッド)。その第1弾の番組が意外にも半年で終了し、特撮ファンの間で驚きが広がった。7月26日に初回放送のシリーズ第2弾「角醒ハンター オメガホーン」は、怪獣のいる世界におけるハンターバトルを描くという東映としては異質の作品だ。新時代のヒーローはどこに向かうのか。東映が進める脱「戦隊」戦略について、キャラクター戦略を統括する白倉伸一郎さんに聞いた。「ギャバンは打ち切りではない」 ――プロジェクトレッド第1弾の「超宇宙刑事ギャバン インフィニティ」は7月19日の最終回で半年の放送を終えました。戦隊作品と同じように1年の放送を期待していたファンも多く、驚きが広がりました。いわゆる打ち切りだったのでしょうか。 視聴率などを踏まえた打ち切りでは全くありません。当初から決まっていたことでした。スーパー戦隊シリーズは一つの作品を1年間放送してきました。プロジェクトレッドでは、それを半年のサイクルに速めて新しいトライアルを重ねつつ、IP(知的財産)の数を増やす狙いがあります。記事のポイント(1)ギャバン放送終了の理由と、ギャバンの今後(2)プロジェクトレッドがめざすのは「ゆるい」ユニバース(3)オメガホーンは脱戦隊の「3歩先」を行く(4)届け続けるべきヒーローとは ――戦隊作品を休止させた狙いに関わるのですよね。 戦隊では作品同士の世界は基本的には交わらないので、毎年新たなキャラクターを作りました。それでは一つのキャラクターの厚みが生まれにくいし、おもちゃ売り場でも、前の作品の玩具は置かれません。 プロジェクトレッドでは、異なる作品のキャラクターが交わる一つのユニバース(宇宙)にする狙いがあります。マーベルさんのアベンジャーズシリーズは、アイアンマンもキャプテン・アメリカも、キャラクターが重ねてきた歴史がありつつ、一つのユニバースでそれぞれが交錯する面白さがありますよね。 ユニバースを作るためにも作品数を重ねる必要があります。ギャバンは成功したとか、オメガホーンはどうだという話ではなく、2年、3年経ってようやくこのシリーズの真価が見えてくるでしょう。 ギャバンは「戦隊からの卒業」という重たい荷物を背負わされた中で、よくやってくれました。戦隊の後継作として、戦隊の雰囲気もありつつ1歩前進する。でも戦隊ファンの方々のために、1歩以上は前進しないという難しいかじ取りをやってくれました。次のオメガホーンはそれをさらに3歩前進、そして第3弾では5歩前進と進む必要があります。オメガホーンは「望まざるヒーロー」 ――ギャバンからオメガホーンでどう変わるのか。公開されている作品設定によれば、巨大な獣である「角獣」とそのバディとなるハンターが、バトルを繰り広げるとされています。明確な「悪」がなさそうですが、主人公はなぜ戦うのでしょうか。 主人公は正義のためというよ…この記事は有料記事です。残り1715文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする








