深掘り「本当に悪いやつ」特捜部が固執した末 検事の暴言「検察なめんな」遠藤美波 新谷千布美印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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大阪地検特捜部が手がける事件の取り調べ中に、容疑者に「検察なめんな」と威圧したなどとして特別公務員暴行陵虐罪に問われた検事・田渕大輔被告(54)=現東京高検=の初公判が10日、大阪地裁で始まった。【まとめてわかる】「検察なめんな」発言の検事、異例の刑事裁判へ 知っておきたい要点【冒頭陳述全文】取り調べでの暴言は犯罪か? 問われる捜査と検察組織 無罪を主張する田渕被告に対し、有罪の立証を目指すのは検察官役の「指定弁護士」。冒頭陳述では、まず裁判の意義を述べた。 「裁判所に法の正当な適用を請求する立場にある検察官が、取調室で机をたたき、長時間にわたって大声で罵倒した。この行為が犯罪だと判断するかどうかが問われる。裁判所の判断いかんで、我が国の警察と検察の取り調べのあり方が、根底から変わる」 指定弁護士が説明したのは、特捜部が見立てたストーリーに固執した結果、田渕被告による威圧的な取り調べを招き、チェック機能の不全に陥った検察組織の姿だ。描いた構図、重要視した「共犯者の供述」 冒頭陳述によると、特捜部は、学校法人をめぐる業務上横領事件の捜査で、不動産会社「プレサンスコーポレーション(当時)」の社長だった山岸忍さんが犯行に関与していると疑った。 しかし、山岸さんの関与を示す客観的な証拠はなかった。そこで捜査を仕切る主任検事が重視したのは、「山岸さんの関与を語る共犯者の供述」だった。 主任検事は上司の副部長にあてたメールで、プレサンス社元部長の名前を挙げた。 《(元部長の)取り調べが重要と考えています》 《(元部長は)山岸の関与を直接供述できる立場》 2019年12月5日、特捜部は元部長ら5人を業務上横領の疑いで逮捕。その翌日、主任検事は部下の検事らにメールを送った。カギ握る取り調べ、託された田渕被告 《上級庁(最高検)からは色…この記事は有料記事です。残り1446文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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