2026年7月9日 14時00分印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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特集「あなたに贈る本」 各界の皆さんにお薦めの本を紹介していただく特集「あなたに贈る本」は今回、小説家の諸田玲子さんに3冊を選んでもらいました。メッセージ 読書の楽しさを知っていると、知らないよりちょっと得です。私自身も本のおかげで何度も救われ癒やされました。現実逃避できるし、他人の気持ちにも共感できる。まずは、どんな本でもいいから楽しんで。お薦めの本レベッカ(上)(下)ダフネ・デュ・モーリア茅野美ど里訳新潮文庫(上)990円 (下)880円 富豪の後妻となって英国の田舎の大邸宅で暮らし始めた〈わたし〉は、事故死した前妻〈レベッカ〉の影におびえる。事故死にまつわる謎だけでなく、隠されていた人間の裏側が次々と明らかになってゆき……。重厚で読みごたえがある。(書影は「上」)明るい方へ父・太宰治と母・太田静子/斜陽日記太田治子/太田静子ちくま文庫1430円 入水した太宰治は今も変わらず世の関心の的だが、その陰で苦悶(くもん)した母娘のことはあまり知られていない。運命や人を恨まず、真摯(しんし)につつましく生きぬく姿を映し出す。治子さんの自然体の文章が胸に迫る。修羅流し高部務鹿砦社2200円 山にかこまれた村々から海へ流れ込む急流――過酷な土地や荒れ狂う川にかじりついて生きる人々の日常を、地に足のついた骨太の文章ですくいとる。身近にこうした暮らしがあったことを忘れないよう、現代の若者たちにこそ読んでほしい。略歴 もろた・れいこ 静岡市生まれ。1996年に『眩惑(げんわく)』でデビュー。『其の一日』で吉川英治文学新人賞、『奸婦(かんぷ)にあらず』で新田次郎文学賞を受賞。ほかにも歴史・時代小説多数。近刊に『登山大名』『おまあ推理帖』『織部の妻』がある。お知らせ ◆特集「あなたに贈る本」は、新聞や出版、書店業界の情報紙などを発行している文化通信社(東京都千代田区神田錦町)と協力して作成しています。各界のみなさんが若い世代や身近な人に薦める本をまとめた「先輩の本棚」「読書のススメ」、子ども向けの絵本などを紹介した「ボクニキミニ」という同社発行の冊子から選んで、毎月第2木曜日にお届けします。著名人が本への思いなどを語るロングインタビューは随時掲載します。 本の価格は税込みです。 文化通信社は、本欄で紹介している著名人が選んだ本や絵本を並べた私設図書室「ほんのもり 駒込本家」を東京都豊島区駒込で運営しています。築65年の古民家を改装し、コーヒーを楽しみながら森の音に包まれて黙読するための空間です(100分間入れ替え制・ウェブ予約が必要)。同社が運営するオンラインコミュニティー「ほんのもり」の会員は無料または割引料金で利用できます。このコミュニティーでは、読書好きが交流するイベントや「駒込本家」で開催される読書会にも参加できます。いずれも詳細はQRコードまたはURL(https://honnomori.online/)からご覧ください。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません