2026年7月5日 10時55分(2026年7月5日 12時56分更新)印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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カンボジアの企業集団で、詐欺などを行う国際犯罪組織として米当局の制裁対象となっている「プリンス・グループ」に属する男について、警視庁は5日、出入国管理法違反(在留カード提供など)の疑いで再逮捕し、発表した。「違う部分がある」などと供述しているという。 男は中国出身でキプロス国籍のフー・シー容疑者(44)。プリンスの幹部の1人とみられるといい、警察当局は活動実態の解明を進める。 匿名・流動型犯罪グループ対策本部によると、フー容疑者は4月17日ごろ、大阪市内のホテル内で他の女の容疑者に、自己名義の在留カードを提供。その後、5月28日、東京都中央区役所で印鑑登録を申請する際、別の男の容疑者に、フー容疑者の在留カードを使って手続きをさせた疑いがあるという。 フー容疑者は、4月に東京都中央区に転居したとする虚偽の住民異動届を提出したとして、電磁的公正証書原本不実記録・同供用容疑で6月14日に逮捕されていた。日本での永住権を得るために画策か フー容疑者は4月17日ごろ、大阪市内のホテルで、他の容疑者らと「永住権を取りたい」と協議をしていたという。協議に参加していた人物から、フー容疑者が経営する会社が東京にあることから「住民票を東京に移した方がいいのではないか」と助言を受けたことから、在留カードを容疑者の女に渡したとみられるという。 フー容疑者はこれまでの取り調べに対し「安全に暮らせる場所がほしかった。日本が候補になった」などと話しているといい、警視庁は、永住権を得るために画策していたとみて捜査している。暗号資産2兆円、米当局が没収へ 「アジア最大級」詐欺組織の闇米国、プリンス関係法人らに制裁 米財務省や米司法省の発表資料によると、プリンスについては、カンボジアを拠点に「コールセンター」でうその投資話を持ちかけるといった国際的なオンライン投資詐欺などを行ったとして「アジア最大の国際犯罪組織の一つ」と指摘し、米当局が2025年10月、関係する個人・法人など146件を対象に制裁を科した。この対象には「陳小二」の名前があり、日本の警察当局はフー容疑者と同一人物とみている。 プリンスの会長は、詐欺拠点があったと指摘されるカンボジアで現地当局に拘束され、出身国の中国に送還されていた。 フー容疑者の逮捕後の6月23日には、米財務省がプリンスに関係する個人・法人35件を追加制裁の対象とした。プリンス・グループ、闇ビジネスは産業規模で 日本で最高幹部を逮捕 また警視庁は5日、6月に同じ容疑で逮捕した中国籍の男女2人についても、出入国管理法違反容疑で再逮捕した。別の中国籍の男も同容疑で新たに逮捕した。 警視庁は、フー容疑者とプリンスグループとの関係や、フー容疑者が入国した経緯についても調べている。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません