インタビュー聞き手・平賀拓哉=北京印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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中国の習近平(シーチンピン)指導部は6月、習氏の名を冠した「習近平党建設思想」を発表しました。国営メディアが大々的に報道し、党員向けの学習キャンペーンも展開するとしています。習指導部はこれまでも、習氏の名を冠した多くの「思想」を打ち出してきましたが、狙いはどこにあるのでしょうか。中国政治が専門で、「習近平研究」などの著書がある鈴木隆・大東文化大教授に聞きました。中国で習氏の名前入り新思想 4期目へ権威高める?腹心が存在感も ――中国では歴代の指導部が思想学習キャンペーンを行ってきました。なぜ多くの党員が参加する思想学習が必要だと考えているのですか。 三つの要素があります。一つ目は、共産党は共産主義の実現を目指すイデオロギー政党なので、そのイデオロギーを堅持するためです。もう一つは、共産主義と社会主義の理想を掲げながら、改革開放以降は資本主義のようになっている社会と経済の現実とのズレ、齟齬(そご)を埋めなければならない。とくに最も顕著なギャップである腐敗問題を防止しなければなりません。 さらに中国共産党の歴史を見ると、やはり特定の政治指導者の権力と権威を強化する意義もあります。典型例は毛沢東です。毛沢東は1940年代初めに「整風運動」という思想キャンペーン、反対者の摘発運動を行い、自らの権力を強化しました。45年の第7回中国共産党大会では「毛沢東思想」という言葉が党の指導的思想として党規約に規定され、最高指導者としての地位を確立しました。 こうした過去の経緯から見ると、習党総書記の今回のキャンペーンもやはり、来年の第21回党大会以降に4期目に入るであろう自身の権力と権威を改めて強化し、党内の政治的引き締めを図る狙いがあるでしょう。中国共産党総書記として4期目に入るとみられている習近平氏。記事後半では、側近の人物がどのように処遇されるか、それによって政権運営にどんな影響があるか、鈴木氏が大胆に読み解きます。「党建設」とは? ――習近平党建設思想の特徴は。 名前が示すとおり、中国共産…この記事は有料記事です。残り2219文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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この記事を書いた人平賀拓哉中国総局専門・関心分野中国の政治・社会、日中関係、司法関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする