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この夏、米国で最も注目されている映画の一つが「オデュッセイア」だ。原作は2千年以上も昔、ギリシャで生まれた。いくつもの災難を乗り越え、故郷を目指す「帰還者」の物語だ。 7月に米国で公開される映画「オデュッセイア」の監督はクリストファー・ノーラン氏。原爆の開発者を描いた「オッペンハイマー」以来の新作で、日本では9月11日に公開される。 5月、米国のCBSテレビの番組に出たノーラン監督は、新作について多くを語らなかった。だが原作の話になると冗舌だった。 「西洋文学のあらゆる物語の土台」をなす作品なのに、予算や技術をつぎ込んで映画化されていない「空白」だった。制作の理由を問われ、そう語った。記事のポイント・ホメロス「オデュッセイア」のあらすじ・ノーラン監督の出会い・作品の成立をめぐる謎・古代ギリシャと「帰郷」・現代への問いかけ作品のあらすじ 英雄はなぜ漂流したか 「オデュッセウスの歌」を意味するオデュッセイアを、ノーラン監督は「ホームカミングの物語」と呼んだ。 主人公はギリシャの小さな島…この記事は有料記事です。残り1690文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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この記事を書いた人真野啓太文化部|論壇担当専門・関心分野文化、記憶、テクノロジー関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする