インタビュー2026年6月27日 12時00分構成・藤野隆晃印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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W杯を語ろう サッカー女子日本代表の長谷川唯さん サッカー女子ワールドカップ(W杯)ブラジル大会の開幕まで、あと1年を切った。女子日本代表(なでしこジャパン)の中心、MF長谷川唯(マンチェスター・シティー)は、W杯北中米大会を現地観戦して刺激を受けたという。来年の大舞台に向け、男子選手の活躍を見て感じたことを聞いた。1年後のW杯、女子も控え組の貢献が大事 W杯北中米大会の日本対オランダ戦(2―2の引き分け)を現地で観戦しました。 2点目を取られた後は気持ちが落ちがちですが、日本の選手は逆に勢いづいて最後まで集中を切らさなかった。応援されるチームだなと思いましたし、自分たちがなりたいチームを見せてもらえました。あのまま現地にとどまり、全試合を見たかった(笑)。 勝ち上がるには、控え組の選手がどれだけ貢献できるかが大事です。そうした選手たちの勢いで先発組も押し上げられて、全体のレベルが上がる。その点、オランダ戦でベンチの選手たちが前に出て、声をかけていたのも印象に残りました。なでしこジャパンが見せた「すごい外交」 私が初めて出場した2019年の女子W杯(決勝トーナメント1回戦敗退)の頃は、パススピードで世界との差を感じていました。その後、海外でプレーする選手が増えて、サッカーをする上での基礎や前提は身についてきたと思います。 準々決勝で敗れた23年女子W杯では、相手に分析された時にいかに対応するかという点が足りなかった。自分たちで流れを変えるためには、いくつかのオプションを持つことが重要です。どうやって悪い流れを切るのか、意思統一する時間を作るのか。賢く試合を進める必要があったと思います。女子サッカー、興味をもってもらうためには 結果がすべてだとずっと感じています。いろいろな方が女子サッカーの普及のために動いてくださっていますが、結果が出て実るものだと思います。日本は海外と違って娯楽が多い国。その中でどうやって最初に興味をもってもらうかといえば結果です。 そもそも、女子サッカーを1回も見たことがない人も多い。国、地域の代表として戦うW杯は、サッカーを知らない人でも大会自体は認知されている。こうした大きな大会で結果を残すしかないと思っています。 ただ、サッカーを楽しむという感覚はベースとして持ち続けています。試合中も自然と笑顔が出るときがあって。 自分がボールを持っているときに味方が動いたけど、相手が狙っていたからパスを出せなかったとか。自分がタイミングを逃してパスを出せなかったとか。「このプレーがしたかったけどできなかったなぁ」みたいな笑いで、一瞬一瞬のプレーを楽しめているからこそ出ているのだと思います。 そういった笑顔が出なくなったらやめ時。今も楽しいからサッカーをしています。 オリンピック(五輪)にも2大会で出ていますが、W杯はサッカーという1競技だけに注目が集まる特別な舞台。来年の女子W杯は、この大会でやりきったと言えるぐらいのプレーでチームに貢献したいですね。 ◇ はせがわ・ゆい 1997年生まれ、埼玉県出身。マンチェスター・シティー所属。日テレ・東京ヴェルディベレーザを経てイタリア、イングランドでプレー。2022年から現所属。中盤の選手として、高い技術力で攻撃を組み立てる。代表通算107試合に出場。サッカーワールドカップ特集はこちら【特集】W杯を語ろう有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません