[PR]
今秋に開幕する男子プロバスケットボールの国内最高峰リーグ「Bリーグ・プレミア」を控え、茨城ロボッツの川崎篤之運営会社長がこのほど朝日新聞の取材に答えた。主力選手を大幅に入れ替え、大型補強で獲得した新戦力や中堅若手選手の活躍で初年度から上位進出をめざす考えを示した。 Bリーグの発足と同時に参入してから10季目、B1昇格から5季目の節目が重なった前季(2025~26シーズン)は、目標に掲げた「30勝」を大きく下回る60戦19勝41敗の東地区10位に沈んだ。 経営面では本拠アリーナの改修に伴う会場の変更などで平均入場者数は減ったが、有料入場券やグッズの販売が好調で客単価がアップ。売上高は24~25シーズン並みの12億円を確保した。川崎氏は「戦績は悔しい結果に終わったが、最終戦まで5試合を4勝1敗で勝ち越すなど、シーズン後半は良く戦った。売り上げはこの10年で約10倍に増えるなど、大きな形は残せた」と前を向く。日本代表の吉井を獲得、戦力補強 「2031年までに日本一」を目標に据えるクラブは、来季のチーム編成作業を本格化している。 アシスタントコーチ時代を含め4季にわたってチームを率いたクリス・ホルムヘッドコーチが前季限りで退団。B2時代の18年に加入してからロボッツ一筋にプレーしてきた茨城県出身の鶴巻啓太選手が移籍を選択した。B1参戦の5季にわたり攻守の中心として活躍したエリック・ジェイコブセン選手も現役引退を決断した。 主力選手が去る一方、日本代表の吉井裕鷹選手の獲得など大型補強に打って出た。若手成長株で県出身の陳岡(じんがおか)流羽(るう)選手と契約を継続したほか、前季主将で司令塔役の長谷川暢選手、ドラフト1巡目2位で指名した赤間賢人選手とそれぞれ新たに3年契約を交わした。 川崎氏は「今までにないくらい、選手が入れ替わる。実績のある選手を補強している」と説明。「陳岡や長谷川、赤間はこれからのチームを担う。赤間はチーム内の競争を勝ち抜き、日本代表としても活躍してほしい」と期待を寄せる。 Bプレミアは「売上高12億円以上」「平均入場者数4千人以上」など、厳しい審査基準をパスした26クラブが東西各地区に分かれ、60試合を戦う。昇格も降格もないが、B1時代に上位を占めた格上クラブを相手に激しい戦いが予想される。 「私たちは圧倒的なチャレンジャーだが、挑戦をやめるつもりはない。これまでもあきらめずに大きな壁を乗り越え、成長を重ねてきた」と川崎氏。 川崎氏が目指すモデルはJ1鹿島アントラーズ。1993年にスタートしたサッカーJリーグの初年度第1ステージで下馬評を覆して頂点に立ち、いまでは最多タイトルを誇る。「初年度の成績がその後の成長を左右する。(年間王者を決めるチームが競う)チャンピオンシップを指をくわえて見るつもりはない。一つでも上の順位をめざして戦う」と語った。地域貢献の継続に意欲 Bリーグ参入に合わせ、16年につくば市から水戸市へ拠点を移転したロボッツは「水戸ど真ん中再生プロジェクト」に関わり、M―SPO(まちなか・スポーツ・にぎわい広場)を運営するなど、地域ぐるみの活動を続け、ファン層の拡大や企業スポンサーの獲得に腐心してきた。川崎氏は「まちの中心部にロボッツがいる。『おらがまちのロボッツ』として、ようやくここまで成長した。この10年間で軸足をつくることができた」と振り返り、「起承転結でいえば、いまは転の時期。ともに歩んでくれた皆さんに勝利を届けるだけでなく、車いすバスケットの体験会を通じたダイバーシティーの理解促進など一層の社会貢献活動に取り組みたい」とコート外での活動にも強い意欲を示した。新HCは長崎ヴェルカから プロバスケットボール・Bリーグの茨城ロボッツは23日、退団したクリス・ホルムヘッドコーチ(HC)の後任として、ポール・ヘナレ氏(47)との契約が成立したと発表した。Bプレミアに参戦する2026~27シーズンの指揮を執る。 ヘナレ氏はニュージーランド出身で、2015~19年に同国代表チームのヘッドコーチを務めるなどしてきた。前季B1で初優勝した長崎ヴェルカでアソシエイトヘッドコーチを務めていたが、契約満了で退団することが今月15日に発表されていた。 ロボッツはヘナレ氏の「茨城ロボッツがBプレミアのトップチームの一つとなるよう、その一翼を担える機会を得られたことを大変うれしく思う」などとするコメントを出した。






