インタビュー2026年5月24日 7時00分聞き手・塩谷耕吾印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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アマゾンプライムビデオは今季から日本で米プロバスケットボールNBAの中継を開始し、視聴者数などで好調な数字が出ているという。スポーツのライブ配信の意義や、独占配信を巡る国内の議論について、ジャパンコンテンツ事業本部の石橋陽輔本部長に聞いた。 ――NBA1年目の反響は? 想定していた数字と比べて、かなりの手応えを感じている。視聴者数や新規加入者、視聴時間などだ。昨年12月14日に配信したスパーズ―サンダーが最も視聴数が多かった。NBAによると、2019~20シーズン以降の日本におけるレギュラーシーズン戦で最多だったという。両チームは河村勇輝選手、八村塁選手のような日本人選手がいるわけではない。NBA全体に興味がある層が増えているのだと、実感した。 ――野球のMLBやボクシングのライブ配信もしているが、違いは? やはり、MLBやボクシングの視聴層は、男性の30代が相対的に強い。そういったところと比べると、NBAは10代、20代が多い。幅広い層に見られているが、相対的に若い層が強いといえる。 ――若い層は重要なターゲット? スポーツだけでなく、ドラマ作品やアニメ映画作品を含めて、その層向けのエンターテインメント商品をしっかり提供していきたいと思っている。NBAはそれができると思っているので、力を入れている。ボクシング世紀の一戦も有料配信 WBCで議論になった「権利」 ――ボクシングは3月に那須川天心が所属する帝拳プロモーションとの長期契約を発表した。若い層へのリーチも意識している? 試合会場を見てもらえばわかると思うが、那須川さんは幅広い層に人気があり、特に子どもや若い層が多いと思う。彼の特徴は、視聴者がライト層というか、ボクシングを見たことがない方たちにもすごい人気がある。彼のスター性が理由だと思う。 ――22年4月のボクシング世界戦でアマプラとしては国内で初めてスポーツのライブ配信を始めてから、4年がたった。 スポーツ全般のライブ配信は我々の戦略の柱の一つ。なぜかというと、映画やドラマ、アニメなどほかのエンタメ作品を見ていただいているお客様層とは違う層に見ていただいているから。そういう方々を獲得できるという意味で大きな戦略的な意味がある。 ――この春は、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の動画配信大手ネットフリックスによる独占配信で、議論が起きました。スポーツの有料独占配信についてどう考える? 直接的な回答にはならないかもしれないが、MLBでもNBAでもボクシングでも、魅力的なコンテンツをしっかり届けていけば、喜んでもらえるというのは実感している。一つ一つのスポーツが違うので、どの提供がベストなのか、独占か、非独占かも含めて見極めてやっている。 たとえば、ボクシングは独占でやっているが、国内のボクシングシーンを盛り上げ、熱気を伝えてきたという自負はある。「普段はボクシングを見ないが、プライム会員だから見てみよう」という方が、たくさんいらっしゃる。それはボクシング界にとってもいいことだと思う。 僕らが向いているのは、ほかの配信業者さんというよりも、お客さんたち。どの方法がそのスポーツやお客さんにとってベストな届け方なのかを柔軟に考えてきた。23年のWBCは、TBSとテレビ朝日という地上波で放送し、デジタル配信は我々がやらせていただいた。何社かで流した方がお祭りとして皆さんが見られるっていう場合もある。当時は地上波の視聴率は軒並み40%超で、我々は過去最高の視聴数を記録した。 今のMLB、NBAも完全独占ではない。それぞれのスポーツの発展に、最も寄与できるであろう方法でやっているつもりだ。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人塩谷耕吾スポーツ部|五輪、柔道、ボクシング専門・関心分野五輪、スポーツビジネス、ベッティング、井上尚弥関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする