更新中24分前に更新視点・解説2026年6月12日 6時00分(2026年6月25日 18時21分更新)印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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サッカー・ワールドカップ(W杯)北中米大会の開幕から2週間。1次リーグも終盤にさしかかり、ますます盛り上がりを見せています。しかし、世界が注目するのはスタジアム内の熱戦だけではありません。開催地の事情や国際情勢をめぐる「ピッチ外」の話題も大会の一部です。今回のW杯で読んでほしい記事をまとめました。記事のポイント(1)巨額の放映権(2)健闘する初出場チーム(3)チケットの高騰(4)共催する3カ国の関係(5)注目が集まるイラン代表(1)巨額の放映権、悲喜こもごも テレビや動画配信で楽しむことができるW杯。その裏には、各メディアが支払う巨額の放映権の存在がある。 韓国では、人気ドラマ「梨泰院クラス」で知られるテレビ局JTBCが、債務不履行(デフォルト)に陥った。W杯や五輪の放映権を獲得したが、中継する権利を他局に再販売することに難航し、借金の返済に行き詰まったという。国内では、決勝トーナメント以降の中継が見られなくなる可能性も報じられたが、同局は否定している。【詳しくはこちら】計5億ドル(約800億円)の放映権が経営を圧迫 一方中国では、放映権が前大会よりも大幅に引き下げられたとみられる。報道によると国際サッカー連盟(FIFA)は当初、2.5億~3億ドル(400億~500億円)を望んだ。国営中央テレビが希望する額の約2倍だった。交渉は難航したが、重要スポンサーであるパソコン世界最大手レノボが仲介したことで、妥結したとみられる。FIFAとしても、巨大な中国市場を取り逃がしたくない思惑が指摘されている。【詳しくはこちら】放映権交渉に起きた二つの異変【詳しくはこちら】存在感放つ中国スポンサー(2)健闘する島々のチーム サッカーがつなぐ絆 出場枠が前回の32から48と増えた今大会は、人口の少ない国・地域のチームも多く出場している。特に、初戦で世界的な注目を集めたのが、アフリカ最西端のカボベルデだ。人口約50万人の島国が、優勝候補のスペイン、古豪ウルグアイを相手に引き分けて勝ち点を得た。代表選手の多くは島にルーツを持つ欧州出身者だが、島を離れた人と島民とを、サッカーがつないでいる。 カボベルデより更に小さいのは、人口約15万人のオランダ領キュラソーだ。代表選手のほとんどは島に暮らしたことがないが、カボベルデ同様、W杯出場をかなえるために地元のサッカー関係者らが地道な努力を続けた。初戦でドイツに敗れたが、2戦目はエクアドルと引き分け。1次リーグの最終戦で初勝利を目指している。【詳しくはこちら】カボベルデで記者が見た熱狂(3)億単位のチケットも 「天文学的」に高騰するW杯 今大会は、国際サッカー連盟(FIFA)が需要に応じて柔軟にチケット価格を変更する「ダイナミック・プライシング」を初めて導入した。転売も認められ、公式の転売サイトでは、14日(日本時間15日)の日本のグループリーグ初戦のチケットが10日現在で最低9万円台、最高1億6千万円超で売られていた。観戦を楽しみにする米国内のファンも「天文学的だ」と言う高騰だ。背景には米国のスポーツビジネスに加え、利益を最大化しようとするFIFAの思惑もある。【詳しくはこちら】FIFAの収入の行方は?【米国の識者の見方】チケット、なぜ高騰?(4)大会史上初めて会場が3カ国にわたる 共催国同士には不協和音 米国、カナダ、メキシコによる史上初の3カ国共催となった今大会。米国から露骨な圧力を受けるメキシコやカナダには、複雑な思いの人たちもいる。トランプ米政権は移民の取り締まりを強化し、メキシコにも移民を強制送還している。カナダでは対米関係の悪化が米国への旅行者減といった形で表れている。2018年に共催が決まった際、当時の3カ国のサッカー協会会長らは抱き合って喜んだが、今はその連帯は感じられない。【詳しくはこちら】サッカー関係者「共催は名ばかりだ」(5)イラン代表、愛称は「ミナブ168」 米国とイスラエルの攻撃を受けたイランも出場する。代表チームの愛称は「ミナブ168」。2月28日にイラン南部の都市ミナブの小学校が攻撃を受け、多くが犠牲になったことにちなむ。大会前の親善試合で、選手たちは追悼のために通学用バッグを抱えて整列した。選手たちが犠牲者への思いを背負うことで、国民の団結を促すイラン政府の狙いもあるとみられる。戦闘が続くなか、代表チームの活動も政治的な文脈と切り離すことはできず、人々の思いは複雑だ。【詳しくはこちら】「政治化」する代表チーム、揺れる選手【インタビュー】元イラン代表監督に聞くW杯有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません