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一定の違反をした75歳以上のドライバーを対象に運転免許更新時に行っている運転技能検査(実車試験)の合格者について、警察庁が初めて追跡調査をしたところ、この実車試験を受けていない高齢者に比べ、その後交通事故を起こしていることがわかった。10万人当たりでみると、実車試験合格者の事故件数は、試験を受けていない高齢者の2.8倍にのぼるという。 実車試験は、高齢運転者による事故の対策として、身体機能の低下で運転の技能に問題がある人をふるいにかける目的で4年前に導入された制度だ。高齢者運転が社会課題となる中、制度が十分に機能していないことが浮き彫りになった。なぜ起きる?アクセルとブレーキの踏み間違い 自分で出来る予防策は 同様に違反の件数についても、合格者の方が1.9倍多かったといい、警察庁は、制度をさらに充実させる必要があるとして、有識者による検討会で試験内容のあり方などを議論する。8月をめどにまとめる報告書をふまえて見直しの内容を決め、できるだけ早く改善する考えだ。五つの課題、減点方式 実車試験の制度は2022年5月に始まり、75歳以上で免許更新を迎えた人のうち、過去3年間に信号無視や速度超過など11類型の違反を一つでもした人に義務づけられた。自動車教習所などのコースで車を運転し、一時停止や信号通過など五つの課題を行い、検査員が100点からの減点方式で採点する。 1種免許は70点以上、2種免許は80点以上で合格となる。不合格の人は繰り返し受けられるが、合格しないと免許更新できない。75歳以上の5~6%の人が対象となっており、2025年は約15万6千人が受検し、93%の約14万5千人が合格、7%が不合格となった。 警察庁は、実車試験の効果をはかるため受検者の追跡調査を実施した。23年5月15日~8月31日の合格者5270人と、実車試験の対象外で高齢者講習の実車指導の受講者8233人を抽出し、受検や受講から2年間の事故と違反の状況を調べた。実車指導でも、実車試験と同じ課題がある。 その結果、l0万人当たりの事故件数でみると、実車試験合格者が1575件となり、実車指導受講者の571件の2.8倍だった。75~79歳が4.5倍、80~84歳が2.3倍、85歳以上が2.6倍。違反件数は実車試験合格者が1万5863件で、実車指導受講者の8393件の1.9倍だった。75~79歳と80~84歳が各1.7倍、85歳以上が2.2倍という。■有識者検討会で議論へ…この記事は有料記事です。残り644文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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この記事を書いた人吉田伸八編集委員|警察庁担当専門・関心分野警察行政、事件、犯罪関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする