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熱戦が続くサッカーのワールドカップ(W杯)北中米大会。躍動する選手の足元に注目してみると、ピンク色のスパイクがやけに多い。サッカーW杯の最新情報はこちらから 日本は初戦で強豪のオランダと引き分けた。この試合の先発メンバー各11人で見ると、日本は10人、オランダは9人がピンク色が入ったスパイクを履いていた。ブランドは様々だった。 ほかのチームを見ても、ピンク色のスパイクを履いた選手が目立つ。一方、初戦でハットトリックを決めたアルゼンチンのメッシは白色だった。近年は鮮やかな色がトレンド どうして今大会はピンク色のスパイクが多いのか。メーカーに取材した。 メーカーにとって、W杯は自社の商品をアピールする絶好の舞台だ。「W杯は、世界中のファンが注目し、心を動かされる特別な瞬間」とはアディダスジャパンの担当者。 アディダスは6月、新たなスパイクコレクションの販売を始めた。色の基調はいずれもピンクだ。 今大会、日本代表では久保建英や鈴木彩艶ら、他チームではスペインのヤマルらが履いているという。 ピンク色について、アディダスジャパンの担当者は「ピッチのグリーンと鮮やかなコントラストを生み出し、高い視認性を発揮する」と説明する。スタジアムの観客にも、放送で見る視聴者にも印象が残ると考えている。 同社によると、近年は大胆な色がスパイクに採用されている。前々回大会は鮮やかなビビッドカラー、前回大会は開催国のカタールの国旗、文化、建築物から着想を得た多彩なカラーリングがトレンドだった。 「現代サッカーにおいて、パフォーマンスと自己表現がこれまで以上に不可分な要素になっている」という。あえて違う色を選択したメーカーも 鮮やかな色がトレンドのなか、あえて違う色のスパイクを投入したメーカーがある。ミズノだ。 「ファッション業界と同じで、各社にカラートレンドがある。我々の分析では、他社は今回、それがピンクでたまたま重なった」。ミズノの広報担当者はそう話す。 商品開発は年単位で計画し、「W杯は各社が作戦を立てて、お金をかけている場」という。 過去のW杯でも複数社のスパイクの色が重なることは「必ず起きていた」という。 そんな勝負の舞台を見据え、ミズノが6月に販売を始めたスパイクは白が基調だった。 近年は鮮やかな色がトレンド。「色が重なることを予測して、我々は白を基調としたスパイクにした」と明かす。「ふたを開けてみないとわからない」 白は定番で売れる色だが、各社が何色で勝負するかは「ふたを開けてみないとわからない」。 今大会、ミズノの白色を基調としたスパイクは、日本代表の田中碧らが履いているという。第2戦のチュニジア戦で先発した。 「ピンク色が多い中、白が逆に目立つ状況になっている」。狙いが当たった、と言えるわけだ。 「熱戦」はピッチ上だけでなく、足元でも繰り広げられていた。