2026年6月21日 22時40分田村建二 羽賀和紀 床並浩一印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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前市長が議会から2度の不信任決議を受けて失職したことに伴う茨城県石岡市長選は21日に投開票され、無所属新顔の前県議、戸井田和之氏(61)が262票差で初当選した。いずれも無所属で前職の谷島洋司氏(63)と医療法人理事長で新顔の幕内幹男氏(68)は及ばなかった。3月に市議会が谷島氏に不信任決議案を可決して以降、3カ月にわたり停滞を続けた市政の立て直しが課題となる。当日有権者数は5万8318人、投票率は51・86%(前回43・30%)だった。 当選が確実になった戸井田氏は、「皆さんの力をいただきながら、石岡市が良くなっていくように頑張っていきたい」とあいさつ。支援した市議や、選挙戦を支えた自民県議らとともに万歳し、喜んだ。 戸井田氏は、「安定した石岡市、安心して暮らせる石岡市、子どもたちが希望を持てるまちづくりをしたい」と述べ、集まった200人を超す支援者とともに「石岡市を立て直す」と声を張り上げた。 選挙戦では、市議・県議として35年間の政治家経験を強調して即戦力や実行力を掲げ、「2度の不信任案可決で混乱する石岡市を立て直す」と主張。市長と市議会の対立が続くなか、村上泰道市議長や4月の市議選でトップ当選を果たした新田茜氏ら、主だった市議の支援を取り付け、市政の立て直し役としての期待を集めた。 無所属での立候補だったが、選挙期間中は自民県議が常に同行するなど手厚い態勢で臨んだ。小規模の街頭演説を重ねて支持拡大をはかる一方で、これまでの支持組織固めにも奔走した。 大井川和彦知事も応援に駆けつけ、戸井田氏を「刎頸(ふんけい)の友」と紹介。「市政が混乱して物事が先に進まないのは致命的。実行力があって、明るい未来を示せる政治家をリーダーに据えてほしい」と訴え、支持を呼びかけた。前市長に厳しい審判 市議会からの不信任決議で失職した谷島氏は、市民からの審判によって返り咲きを目指したが、阻まれる結果となった。選挙戦で谷島氏は、6年間担った市政を通して、働く場の確保や地域医療計画の整備などに取り組んできた実績を強調し、支持を訴えた。 落選が決まると、谷島氏は事務所で支援者らに頭を下げた。取材に、「多くの市民から信任するとの声を頂いたが、結果に結びつけられなかった。戸井田氏には公約を守り、石岡を前に進めてもらいたい」と話した。医療法人理事長、訴え実らず 初めての選挙戦に挑んだ幕内氏は、谷島氏への不信任決議に向けて中心的に取り組むなどした市議8人からも支援を受けて、精力的に市内を回ったが、当選に届かなかった。 幕内氏は医療法人理事長や病院長として長年にわたり地域医療を支え、「民」の立場で実績を重ねてきたことを強調。隣接する市との合併も視野に、石岡市を県中央に位置する「中核都市」として発展させる構想を掲げた。市の税収を増やし、石岡駅前の再開発を進めるなどと訴えてきた。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人田村建二水戸総局|つくば・県南地区専門・関心分野医療、生命科学羽賀和紀水戸総局専門・関心分野地方自治・人口問題/海洋文化関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする