深掘り阪急駅ホームにある水道はなんのため? こっそり使った記者が探った松浦祥子印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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そこに水道があることに気づいたのはいつだったか。今はもうはっきりと記憶していない。それでも、駅を利用するたび、視界の端に映っては、ひかえめに、しかし確実に独特の存在感を放っていた。 豊中市在住、豊中支局で働く記者が謎に感じているもの、それは阪急電車の駅ホームで見かける「水道」の存在だ。意識したことがある読者はどれくらいいるだろうか。たかが水道、どこにでもあるじゃないか、と笑われるかもしれない。しかし、スペースの限られたホームに、水道である。北関東の都市部出身の記者にはなじみがなかった。 ホームの中央あたりに立水栓の枠があり、そこから大人のひざ上ぐらいの位置に昔ながらの蛇口が取り付けられている。手を洗うには少し低いし、自動販売機やマイボトルが浸透している昨今、あえてホームの水道を飲用にする人も多くはないだろう。注意書きがなかったけど、使った過去 実はこの水道には、助けられたことがある。2歳の娘と阪急宝塚線に乗っていたときのこと。どこでもさわりまくる子どもに手を焼いており、その日も電車の床にべったり手をつけてしまった。どうしようかと川西能勢口駅で降りると、目の前に蛇口があったのである。救世主か。しかし、これは乗客が使ってよいものだろうか。注意書きは何もない。 頭をひねるより、蛇口をひねる方が早いのでは――。周囲の目が気になりつつも、子育てのせいか、年のせいか、元来のずうずうしさに拍車がかかった記者は、一思いに蛇口をひねった。こちらの心配をよそに、勢いよく出る水流。気持ちよく子どもの手を洗わせてもらうことができた。 いったい、この水道は何のためにあるのか。使われているところを見たことがない。阪急電鉄に尋ねてみた。 「言われてみれば、正確な用…この記事は有料記事です。残り705文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人松浦祥子大阪本社ネットワーク報道本部|豊中支局専門・関心分野教育、社会的養護、地域の話題関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする