劇団チョコレートケーキ「帰還不能点」=池村隆司氏撮影
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戦争は避けられなかったのか。その先へ進めば戻れない「帰還不能点」を考える演劇を、劇団チョコレートケーキが上演する。実在した機関「総力戦研究所」で対米戦の敗北を予測した官僚らの物語。劇作家の古川健は「負けることがわかっていて何もできなかった人たちの心の中にこそ教訓がある」と語る。 日米開戦前に総力戦研究所に集められた若手官僚らは、米国との交戦を机上演習し、日本が必ず負けるとの予測を軍や内閣に突きつけた。敗戦後に再会した彼らは政治家や軍人になりきって当時を再現し始める。後戻りできなくなる国家の愚行が浮かび上がっていく。 物語は劇中劇の体をとり、旧日本軍が南部仏印(フランス領インドシナ)進駐に踏み切った末に石油禁輸を招くまでの歴史をなぞる。近衛文麿や松岡洋右、東条英機といった人物を複数の俳優が代わる代わる、ときに感情的に演じ分ける。 「歴史を大事に扱うのは当然…






