鎌倉高校の体育館。「スラムダンク」に描かれて話題になった=2025年12月7日、鎌倉市七里ガ浜2丁目、清水敬久撮影
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■青春スクロール 神奈川県立鎌倉高校 5 鎌高の卒業生が存在感を示す分野の一つが、スポーツだ。 皇太子ご夫妻(いまの上皇ご夫妻)の婚約発表を機に「出会いの場」のテニスが空前のブームとなっていた1959年、鎌高には当時の公立校では珍しく、硬式の庭球部があった。内山勝(まさる)さん(82、62年卒)が鎌高に進んだのは、この部活の存在があったからだ。アサヒグラフ1959年4月12日号に掲載された百貨店主催のテニス練習会。公募では殺到しすぎるので、数校から約70人を募集した=1959年4月ごろ テニスブームもあって、内山さんが入学したこの年の新入生は男女それぞれ50人ほどが入部した。部員殺到に困ったのが上級生だ。コートは男女各1面しかない。「しごき」で、1年生をやめさせる策に出た。「絶対、ミスするなよ……」 1年男子は10人1組に分けられ、組ごとに日替わりで練習メニューが決められた。ひたすらランニングの次の日は素振り1千回、翌日は球拾い、そして草むしり……。 夕方、暗くなってようやく、先輩に言われた。「2人で1球、打たせてやる」。同級生とネットをはさんで向きあい、ラリーをはじめる。一度でも打ち損ねたらそこで終わり。「おまえ、絶対ミスするなよ」。互いに気合を入れあった。 策は当たり、音を上げる部員…






