視点・解説望遠鏡が見る先は科学か軍事か 日本も直面する白黒つけがたい議論東山正宜印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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夜空を見上げると、双子、あるいは三つ子のような光が、ゆっくり動いていくのが見えることがある。 よく目立つ人工衛星で、アマチュア天文家の間でも人気が高い。朝日新聞が国立天文台の協力を得て、ハワイのマウナケア山頂に設置している星空カメラにも編隊飛行がたまに映る。ユーチューブチャンネル「朝日新聞宇宙部」の配信では、常連の視聴者が「画面の右上から見え始めます」と解説してくれるほどだ。 ただ、実態はよく分からない。米国の偵察衛星で、その存在が正式に公表されたことはないからだ。想像の域を超えないが、他国の船が出す無線通信を傍受している、らしい。 ニューヨーク・タイムズが書いた中国の電波望遠鏡は、遠くの銀河などを観測する計画だったとされる。それが軍事利用できると言われてしまうと、技術的には可能だろうが、なら米国などが南米に建設した電波望遠鏡だって同じではないか。結局、近年ますます宇宙開発に力を入れる中国を邪魔したかっただけじゃないかと勘繰りたくもなる。 朝日新聞の星空カメラだって、偵察衛星が映るなら軍事目的だ、なんて難癖をつけられたら嫌すぎる。 軍民いずれにも使える「デュアルユース」研究は、日本の科学界がまさに直面している問題だ。 科学者が先の戦争に加担した…この記事は有料記事です。残り552文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人東山正宜編集委員専門・関心分野宇宙、データジャーナリズム、科学技術関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする







