「飛鳥・藤原」世界遺産へ 地元首長「大きく前進」「気を緩めず」2026年6月6日 10時56分今井邦彦印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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ユネスコ(国連教育科学文化機関)の諮問機関、イコモス(国際記念物遺跡会議)が6日、「飛鳥・藤原の宮都」の世界文化遺産への「登録」を勧告したことを受け、奈良県と地元3市村でつくる登録推進協議会は同日朝、共同会見を開いた。 会長の山下真知事は「本資産について、顕著な普遍的価値が国際的に認められたことを嬉(うれ)しく思うとともに、世界遺産登録に向けて大きく前進したと受け止めております」という協議会のコメントを読み上げ、「ここまで来られたのは、各首長や職員、専門家、地元住民の絶え間ない努力と国の支援があったから。7月の世界遺産委員会まで気を緩めず、一丸となって取り組みたい」と関係者をねぎらった。 藤原宮跡などを擁する橿原市の亀田忠彦市長は「率直に、記載(登録)の勧告にはうれしく思い、ホッとしている」と安堵(あんど)の表情。これまでを「(世界遺産候補の)暫定リスト記載からの19年は長かったが、宮都の価値を議論し、認識を深めるための貴重な時間だった」と振り返った。 市南部の山田寺跡が構成資産となっている桜井市。松井正剛市長は「律令国家成立の地である飛鳥・藤原地域と、ヤマト王権発祥の地である山の辺の道という二つの歴史遺産をつなぐ拠点」と同市の役割を強調し、「気を引き締めて、記載確定までがんばりたい」と語った。 明日香村には飛鳥宮跡や高松塚、キトラ古墳など、構成資産の多くが集中する。森川裕一村長は「歴史遺産の多くが地中にあるため、価値が住民には分かりにくい。それを価値あるものとして考えようという意識が醸成されるまで20年かかった」と説明。「登録に向けて、地域の盛り上がりを作っていきたい」と決意を語った。 世界文化遺産への登録が濃厚になったことで、観光振興への期待も高まる。山下知事は「年間4千万人以上の観光客が奈良を訪れるが、その大半が奈良公園周辺に集中している。この登録は中南和地域の魅力を再認識してもらう大きなきっかけになる」と述べ、現在は運休している関西空港と橿原市を結ぶリムジンバスの再開を働きかけていく意向を示した。 登録の是非は、7月19日から韓国の釜山で開かれる世界遺産委員会で決まる。登録推進協議会はそれまでに同委員会委員国の駐日大使らを招き、「飛鳥・藤原」の構成資産を案内するツアーを開く方針だ。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人今井邦彦専門記者|歴史・文化財専門・関心分野歴史、考古学、文化財、サブカルチャー関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする