TSMC工場=2024年6月21日、熊本県大津町

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不動産価格が急上昇し、「半導体バブル」の様相を見せ始めた熊本経済を、阿津坂公大さんは複雑な思いで見つめていた。熊本県の地銀、肥後銀行が設置した「半導体クラスター推進室」で室長を務める。台湾積体電路製造(TSMC)の進出が決まった直後から、TSMCやサプライチェーン企業の受け入れに奔走してきた。【第1回を読む】台湾マネーなぜ熊本に殺到? 原因はTSMCだけじゃない「避難」【第2回を読む】住宅会社が熊本から台湾へ進出したわけ 地方都市がTSMCで国際化 台湾からの莫大(ばくだい)な投資は地域の経済成長にとって願ってもないチャンスだ。だが、国内外から様々な思惑をもった投資マネーが入り、不動産価格をつり上げることで、本当に住みたい人が住めなくなる恐れがある。 「短期的な売買を志向する人が増えて、永続的な事業をしようとする企業が他県に移ってしまったら本末転倒だ」■国際情勢が揺さぶる地域経済…