ダービー勝利騎手をたたえる優勝旗 戦後の競馬界で始まった歴史2026年5月31日 7時00分印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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ダービーの表彰式では朝日新聞社賞として勝利騎手に優勝旗が渡される。競馬の賞品としてはなじみが薄い優勝旗はなぜ、最高峰レースで登場するようになったのか。進む日本競馬の「高速化」 ダービー3勝の元騎手が語る要因 レース成績を記録した日本中央競馬会(JRA)の資料をひもとくと、1950(昭和25)年の第17回に「第一着の騎手に朝日新聞社寄贈の優勝旗及び記念品が授与される」とある。 優勝旗を保管するJRA競馬博物館の長岡武・上席学芸員に確認してもらうと、旗につく優勝馬と優勝騎手が書かれた短冊は第17回以降は全てそろっているが、第1~16回はなかった。 著名馬主である中村勝五郎氏の著書「親子3代馬主80年」(中央競馬ピーアール・センター編)にはこんな逸話が紹介されている。 「終戦直後の競馬はキングオブスポーツどころか悪の権化みたいな見方をされていた」とあり、イメージアップを図る「妙案」として、知り合いの朝日新聞社役員に「日本ダービーに朝日新聞社賞を出したらどうか」と伝えたという。 これを契機に、新聞社の名を冠したレース創設へ発展し、朝日杯3歳ステークス(現・朝日杯フューチュリティステークス)が1949年12月に始まった。ダービーに優勝旗が登場したのは、その翌年だった。 「戦前、あれほど競馬を無視していた朝日新聞が競馬を大衆の娯楽、スポーツとして認めることによって、他の新聞社も刺激を受けた」とある。今では当たり前になったマスコミの社名を冠したレースのはしりが、朝日杯だった。 現在の優勝旗は、旗や幕などを製造・販売する「八光舎」(東京・上野)が製作したもの。1995年、サンデーサイレンスの初年度産駒(さんく)タヤスツヨシ(小島貞博騎手)が優勝したダービー表彰式から使用されている。 昨年、ダービージョッキーの仲間入りを果たした北村友一は、初めて優勝旗を受け取った。今年は、誰の手に渡るだろうか。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする