北海道の貨物列車脱線、海水でレールが腐食し破断 運輸安全委が公表2026年5月28日 10時00分増山祐史印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

[PR]

北海道森町のJR函館線森駅―石倉駅間で2024年11月、JR貨物の列車が脱線した事故で、国の運輸安全委員会は28日、事故原因についてまとめた調査報告書を公表した。事故現場を通る貨物車の積み荷から漏れた海水の塩分でレールが腐食し、「強度が大幅に低下していた」と指摘。列車が通過したときに破断したことが脱線の原因と結論づけた。 事故は24年11月16日午前1時40分ごろに起きた。名古屋から札幌に向かっていた貨物列車(21両編成)が鷲ノ木道路踏切を通った際、5両が脱線した。乗員を含め、けが人はいなかった。 報告書によると、この踏切では下り線の右レールの一部が破断していた。さらに、破断した場所の周辺約4メートルでは激しい腐食があったという。具体的には、レールは「工」の形をしているが、車輪と接する「頭部」と土台の「底部」、これらをつなぐ「腹部」の幅がいずれも縮んでいた。特に腹部は、最も細くなった部分が幅4ミリ(新品時は15ミリ)になっていた。 この踏切は近くの漁港関係の貨物車が通り、積み荷から海水が繰り返しこぼれていたため、塩分でレールが腐食したと推定した。 レールを管理するJR北海道は、事故の2カ月前の音波検査で底部の腐食を確認していたが、交換するほどの状態ではなかったと説明。事故を受けてJR北海道は、音波検査だけでなくレールの腹部を目視でも確認するように改めた。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人増山祐史東京社会部|国土交通省担当専門・関心分野運輸行政、事件事故、独占禁止法、スポーツ関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする