ストーリー大阪松竹座、なぜ閉館? 建て替え時の会長が語っていた「無謀」とは増田愛子 川村貴大印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

[PR]

近世以来の芝居街、大阪・道頓堀で103年の歴史を持つ大阪松竹座が、5月の歌舞伎公演を最後に閉館する。運営する松竹は建物の解体を決める一方、新たな文化芸能の発信拠点の実現に取り組むとするが、先行きは不透明だ。公演数の減少、懸念 「御名残(おなごり)五月大歌舞伎」が開幕した5月2日、大阪松竹座は多くの人でにぎわった。歌舞伎ファン歴20年以上という大阪府内の70代女性は「寂しくなります。やっぱり『ミナミのシンボル』じゃないですか」。 松竹は1923年に劇場を開場。現在の建物は97年に完成した。回り舞台や花道などの舞台機構を備え、客席数は約千席。歌舞伎を軸に松竹新喜劇やOSK日本歌劇団、アイドル主演の舞台など様々な公演が行われてきた。 電気や空調設備の老朽化を理由に、松竹は2025年8月に閉館を発表。この4月の取締役会で解体を決議した。5月で閉館の「大阪松竹座」、建物は解体へ 松竹が取締役会で決議 8階ある建物の地上部分を劇場と関連施設が占め、テナントは地下の飲食店4店のみ。秋元一孝取締役専務執行役員は、「リノベーションするコスト感と、ビルとしての収益性が釣り合わない」と、改修を選ばなかった理由を説明する。 関西にある松竹の直営劇場は、他に京都の南座のみ。大阪でも劇場などを借りて歌舞伎の興行を続けるとするが、公演数の減少は避けられそうにない。 関西では戦後の高度経済成長…この記事は有料記事です。残り1185文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人増田愛子文化部|専任記者専門・関心分野歌舞伎、文楽、海外の演劇、公共劇場川村貴大文化部|伝統芸能・演芸担当専門・関心分野伝統芸能・演芸、お笑い、教育関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする