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パジャマを万引きした77歳の女性が4月、万引きで18回目となる有罪判決を受けた。東京都心にマンションを所有し、少なくとも1千万円超の貯金があり、犯行当時は財布に約25万円を持っていた。なぜ、盗みを続けてしまうのか。 東京地裁の法廷。手錠姿を隠すついたての後ろから、身長140センチほどの女性が現れた。白髪にスウェット姿で、柔和な表情を浮かべていた。 女性は、今年1月に都内の「無印良品」で3990円のパジャマを盗んだとする起訴内容を認めた。窃盗罪より重い刑罰が科される「常習累犯窃盗罪」に問われていた。都心に自宅マンション 検察側の冒頭陳述によると、女性には万引きで有罪判決を受けた前科が17件あった。20代から万引きを繰り返し、ここ10年でも3回服役。最後の服役が終わったわずか10日後、今回の犯行に及んで逮捕された。 ただ、被告人質問などによると、女性は全くお金に困っていなかった。都心に自宅マンションを所有し、親類から相続した貯金もあった。 弁護人「万引き時の所持金は」 女性「財布に25、6万円ありました」 弁護人「事件への受け止めは」 女性「愚かやなあと。愚かというか、なんでこんなことしてしまったんやろうと思います。私、お金持ってたし」 万引きを繰り返し、自分では止められない「クレプトマニア(窃盗症)」という精神疾患がある。女性は前回の逮捕後、クレプトマニアの疑いがあると診断された。だが、病院には出所後に1回行っただけで、すぐに今回の事件を起こした。 検察官「前の裁判でも(万引きを)もうやらないと言いましたね」 女性「言いました。でも愚かで、またやってしまった」 検察官「なぜ病院に1回しか行かなかったのか」 女性「(3年ほど服役したので)家の中がほこりだらけで、片付けや掃除で行けなかった」 公判は1時間足らずで結審。後日、拘禁刑3年の判決が言い渡された。弁護人は取材に対し、女性には確認できただけで1千万円超の貯金もあったと明かした。拘置所で面会、記者の問いに女性は 18回目の有罪判決に、女性は何を思うのか。公判を傍聴しただけでは分からず、記者は東京拘置所を訪ねた。 「こんにちは。来てくれてありがとうございます」。面会室に入った女性はにこやかにお辞儀をし、関西弁で話し始めた。 大阪市出身で、製本業を営む裕福な家庭で育った。「お嬢様学校」として有名な女子高を卒業後、貿易会社に勤めた。 初めての逮捕は1973年…この記事は有料記事です。残り1531文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人黒田早織東京社会部|裁判担当専門・関心分野司法、在日外国人、ジェンダー、精神医療・ケア関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする