視点・解説オンラインカジノサイトの通信遮断 ひとごとじゃない、みんなの問題編集委員・若江雅子印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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世の中は争いごとに満ちている。今晩の献立から、マンションのゴミ出しルール、区画整理。互いの権利や利益が衝突し、説得や妥協を経て解決を探る作業は常に困難を伴う。だがデジタル時代、複雑な技術という要素が加わって、合意形成は一層難しくなった。自分が紛争の当事者だと気づかないうちに物事が決まってしまうこともある。 総務省で検討されているカジノサイトの通信遮断(ブロッキング)の可否が、まさにそれだ。ブロッキング、将来の導入否定せず オンラインカジノ対策で総務省 違法なオンラインカジノ(オンカジ)に興じる人が増えているから、カジノサイトを閲覧できなくする。そう聞くと「カジノで遊ぶ人の問題で、自分には関係ない」と思いがちだ。だが、通信事業者がカジノサイトへの通信を遮断するには、全ユーザーの通信を網羅的に把握する必要がある。つまり、ブロッキングは私たちみんなの問題なのだ。最終手段のはずが 検討会は1年かけて議論を重ね、4月に報告書案をまとめた。論点の一つは「他の手段が尽くされたか」。ブロッキングは憲法が保障する通信の秘密の権利を侵害するもので、最終手段とすべきだからだ。だが、多くの手段が手つかずだ。 例えば検索。現状は検索すれ…この記事は有料記事です。残り643文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする