ストーリー手代木慶印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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「胸とかお尻を触られました」 ラッシュアワーに、駅の事務室に現れた女性は泣いていた。 「いったい、これで何度目だろう……」 駅員は憧れていた職業だった。やりがいもあった。でも、目の前の出来事に何もできないもどかしさがあった。 気にかかるのは妻とまだ幼い3人の息子。それでも33歳の時、思い切って転職の決断をした。 プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスが本拠地とする仙台市宮城野区の「楽天モバイル 最強パーク宮城」。 球場すぐ近くの仙台東署総合グランド前交番に勤める宮城県警の畠山和幸巡査長(37)は、JR東日本グループからの転職組だ。 宮城県気仙沼市出身。幼少期は毎週末、祖父と電車に揺られた。何の用事があるわけでもない。その日の気分の駅で降りて、肩を並べて海をぼーっと眺めるのが好きだった。 よく乗っていた旧気仙沼線の車掌が「坊主、また来たか」とかわいがってくれた。「かっこいいな。こういう人になりたいな」。憧れを持ち続けて駅員になった。決め手になった長男の一言 「みどりの窓口」でチケットの案内をしたり、ホームで列車が安全運行できるようアナウンスしたり。約15年働いた。 「駅員人生は充実していたが…この記事は有料記事です。残り1006文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする