深掘り神村正史印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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事件や事故で愛する人の命を奪われることは受け入れがたい事態だ。ましてやヒグマに突然殺されたとなると……。彼の家族や恋人は今も慟哭(どうこく)と悲嘆を繰り返す日々を送っている。 北海道の世界自然遺産・知床にある羅臼岳(1661メートル)で今年8月、下山途中の男性(26)がヒグマに襲われて死亡した事故。彼は事故の3日前、結婚を前提として交際相手の女性の両親へあいさつし、関西の実家に戻った後、北海道へ向かっていた。 男性の両親である曽田忍さん(60)夫妻が「たくさんの人の幸せな未来を奪ったヒグマ事故の悲惨さを伝えたい」として明かした。ヒグマに襲われた息子、GPSに残った最期 両親「二度と被害を…」 男性は都内の会社に勤務し、お盆の時期に実家に戻ることはめったになかった。しかし、今年は8月10日に帰郷。翌11日の朝食後、「ちょっと出かける」と言って外出し、午後7時ごろ帰宅した。そして12日朝、東京へ戻っていったという。胸騒ぎだったのか…… 母が「東京でゆっくりするの?」と尋ねると、「北海道の山に登る」と言う。母は出発しようとする男性に「気をつけなさいよ」と何度も声をかけ、玄関から姿が見えなくなるまで見送った。 あの時、予感があったのだろうか。「もう一度息子を見たい」という気持ちが込みあげてきた。ベランダまで走り、路上に息子を捜した。「頭の先っちょしか見えなくて……。その頭に向かって『気をつけて行きなさいよ』と声をかけた」。 母が最後に見た生前の男性の姿だった。 2日後の14日午後1時10…この記事は有料記事です。残り909文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人神村正史宮崎総局長|宮崎県、九州地方専門・関心分野知床、マラソン、山岳、海洋、ドローン撮影関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする






