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広島は6日、米国による原爆投下から81年となります。世界各地の紛争で大勢の人が亡くなり、核兵器使用のタブーも脅かされるなか、原爆の犠牲者を悼み、平和を願う人たちの動きを追います。【100人の子どもたち】最後の姿と思いは カラー化も■■■8月5日の動き■■■19:45核廃絶訴えるペンライト行動 原爆の爆心地に近い広島市中区の相生橋で「反核平和ペンライト行動」があった。参加者たちはペンライトを手に核兵器の廃絶を訴えた。 10日に結成70年を迎える日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)が呼びかけ、初めて開催された。会場には色とりどりのペンライトを持った人々が集まった。 広島市に生まれ育った被爆3世という会社員の女性(33)は、好きなアーティストのライブで使うというペンライトを手に1人で参加した。「今の日本の政治には怒りを感じる部分もある。戦争をせず、普通に食べて暮らしていけるような平和の先進国であってほしい」と話した。18:00かがり火と被爆バイオリンの音色 広島市中区の原爆ドーム対岸にある親水テラスで「ひろしま『かがり灯』の祭典」が開かれた。原爆慰霊碑の隣にある「平和の灯」からの採火で、元安川にかがり火がともされた。広島原爆での被爆バイオリンなどによる演奏や、ウクライナの小中学生が平和を願って描いた「キッズゲルニカ」の掲揚などもあった。17:30駐日イラン大使、亡くなった子らの写真を イランのセアダット駐日大使が広島市内で会見。原爆資料館にある被爆直後の子どもたちの写真と、米国によるイラン南部の学校攻撃で亡くなった子どもたちの写真を携帯で並べ、「みな子どもたちだ。人類が被った被害と苦しみは変わらない」と米国の攻撃を批判した。「戦争は人類にとって最悪の形態であり、時代を超えて反対すべきだ」17:30最も若い被爆体験伝承者の志とは 広島市が委嘱する被爆体験伝承者で最も若い、安田女子大教育学部4年の増本夏海さん(23)が県立総合体育館会議室で、伝承者を志した思いなどについて語った。Youth Meeting実行委員会の主催で、原水爆禁止世界大会に参加した福岡の若者ら約40人が集まった。 増本さんは小中高で約10年間の平和教育を受け、被爆証言を聞くうちに「被爆者はなぜこんなにがんばれるんだろう。私たちは話を聞くだけでいいのだろうか」思っていた。高校3年のときに「平和のために行動したい」と伝承者を志したと語った。16:00非核三原則の堅持めぐり10政党が議論 国会議員による討論会が、広島市中区の広島弁護士会館で開かれた。 10政党の代表ら国会議員が出席。核の状況がかつてない試練に直面するなか、11~12月に開かれる核兵器禁止条約第1回再検討会議に日本がオブザーバー参加すべきかどうかや、非核三原則の堅持をめぐって議論した。 各党の基本姿勢の表明では、自民党の寺田稔衆院議員が「非核三原則は国是で大変重いもの。当然堅持すべきだ」と述べた。国民民主党、中道改革連合、立憲民主党、公明党、共産党など残り9政党の議員が核兵器禁止条約に言及。再検討会議への日本政府のオブザーバー参加などを求めた。 討論会には国連事務次長で軍縮担当上級代表の中満泉氏、日本被団協の田中熙巳・代表委員も参加した。 中満氏は最後に、「軍事力のみに頼った安全保障ではなく、外交、対話、軍縮・軍備管理・不拡散を組み合わせて包括的に進める必要がある。これはお花畑の理想論ではない」と述べた。13:00原爆被害の真相調査求める宣言文 広島市中区の広島流川教会で「広島原爆81年朝鮮人犠牲者追悼式」が開かれ、日韓の市民約100人が参列した。原爆投下を巡る日韓両政府の責任を問う市民や宗教者らでつくる実行委員会が主催。カトリック、プロテスタント、仏教による追悼儀式が営まれた。参加者は、原爆被害の真相調査や公式謝罪、被害者への補償を日米両政府に求める宣言文を採択した。12:30被爆死したマライ出身留学生の墓地に 広島の原爆投下で被爆死したマライ(現マレーシア)出身の南方特別留学生ニック・ユソフさんのお墓がある広島市佐伯区の光禅寺を5日、マレーシア大使館アハマド・ロジアン次期大使が訪れた。 ロジアン次期大使は、ユソフさんの遺骨が眠るお墓の前で祈りを捧げた後、「胸を打たれた。ユソフさんの記憶を守るために、お墓を設けてくれたお寺に感謝します」と話した。原爆のこと知っていますか 81年前の8月6日と9日に起きたこと10:30ICAN川崎さん「核禁条約いかそう」 原水爆禁止世界大会・広島大会の分科会が始まった。広島市中区で開かれた第1分科会では、ノーベル平和賞を受賞した国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)の国際運営委員兼会長などを務める川崎哲(あきら)さんが「今こそ核兵器禁止条約を活(い)かそう」と題して講演。「これまでは、相手国の核が脅威とされてきたが、今は核抑止こそが人類の脅威だという考えになってきている」と話した。未来を信じて12歳で逝った娘 欲したミカン 母は一生食べなかった10:30韓国人原爆犠牲者を悼む 広島市中区の平和記念公園内にある韓国人原爆犠牲者慰霊碑前で、被爆で亡くなった朝鮮半島出身者を追悼する慰霊祭が開かれ、約280人が参列した。主催する韓国民団関係者のほか、姜鎬曽(カンホズン)・在広島韓国総領事や中満泉・国連事務次長らが出席。新たに2人を加えた計2826人の死没者名簿が奉納され、犠牲者を悼んだ。09:30原爆小頭症「きのこ会」家族の言葉 妊娠早期の母親の胎内にいる時に被爆し、脳や体に障害のある原爆小頭症の被爆者と家族による「きのこ会」を支えてきた俳優の斉藤とも子さんが、広島市中区の県立総合体育館で講演した。ある家族が「身をもって世界に核兵器の悲惨さを示していくことが、この子の使命なんだ」「人と人が信頼し合わないと何も始まらない」と語ったことを振り返った。09:00放影研、いまの建物で最後の公開 来年移転することが決まっている日米共同研究機関・放射線影響研究所(放影研、広島市南区)で5日、いまの建物で最後となる一般公開(オープンハウス)が始まった。被爆者が浴びた放射線に関するパネル展示などがあり、6日まで。 放影研は米国が47年に設置した原爆傷害調査委員会(ABCC)を改組し、75年に発足した。研究所はかまぼこ形の建物が特徴で、老朽化を理由に来年、広島大学霞キャンパス(南区)に移転することが決まっている。08:00「ヒロシマの碑」に折り鶴捧げる 広島市中区の「原爆犠牲ヒロシマの碑」で碑前祭があり、市内の小中高生らが折り鶴を捧げた。市立舟入高校の加賀遥さん(2年)は「世界で紛争が絶えない今だからこそ、非核三原則など、原爆の悲劇から学んだ教訓を大切に守りたい」と話した。【そもそも解説】核兵器の非人道性とは 爆発の瞬間で終わらぬ苦しみ■■■8月6日の主な予定■■■08:00平和記念式典が始まる 広島市中区の平和記念公園で、平和記念式典が始まる。この1年で死亡が確認された人の名前を加えた原爆死没者名簿が奉納される。08:15原爆投下時刻にあわせ黙禱 平和記念式典で、原爆投下時刻の午前8時15分、参列者らが1分間の黙禱(もくとう)を捧げる。08:20市長が平和宣言 広島市の松井一実市長が平和宣言を読み上げる。宣言では、3回連続で成果文書の採択に至らず決裂した、5月のNPT(核不拡散条約)再検討会議の文書不採択に触れ「第三のヒロシマ・ナガサキを作り出すことになりかねない」と警鐘を鳴らす。08:25こども代表が「平和への誓い」 広島市の小学6年生、柿崎由宇さんと河野和希さんがこども代表として「平和への誓い」を読み上げる。08:30高市首相が初のあいさつ 平和記念式典で、昨年10月に就任した高市早苗首相が初めてあいさつに立つ。 高市首相は式典の終了後、平和記念資料館を視察する。続いて「被爆者代表から要望を聞く会」で被爆者7団体の代表らと面会し、広島市内の原爆養護ホームを訪問する。08:40広島知事あいさつ 平和記念式典で、広島県の横田美香知事があいさつをする。昨年11月に就任し、知事として初めての平和記念式典となる。広島で記者がつぶやいています! 記事末尾の記者プロフィルから「フォロー」ボタンを押していただくと、スマホなどの朝日新聞アプリに新着記事の通知が届きます。記者が取材のなかで感じたことなどをつづる「つぶやき」も読めます。






