深掘りイオンモール熊本、避難や爆発の状況は 当時の様子をまとめて解説2026年7月30日 22時16分印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

[PR]

熊本県を震源とする最大震度7の地震で、イオンモール熊本(嘉島町)が爆発し、30日の時点で7人の死亡が確認されました。全員がテナント(専門店)の従業員だったといいます。地震直後に何が起こったのか、明らかになっていることを解説します。 イオンモール熊本は熊本市役所から南へ約8キロ離れた郊外にある。敷地面積は約22万平方メートル。駐車場は約5千台を収容できる。7月28日午後4時27分ごろ地震発生 イオンの説明によると、地震が起きた28日午後4時27分時点で、館内には約3千人の客と、従業員1300~1500人がいた。発災直後に館内放送や従業員の巡回があり、揺れが収まるまで館内に待機。収まった後に客を屋外へ避難誘導し、午後5時には完了したという。 モールの食料品店で買い物をしていた20代女性によると、地震の後、すぐにモール内で「外に避難してください」とアナウンスが流れた。従業員に誘導され、あちこちの店から客が外に出てきた。エスカレーターが止まっていたため、客が並んで下りていった。パニックになる様子などはなかったという。7月28日午後5時50分ごろに爆発 爆発が起きたのは、地震から約1時間20分後、避難完了から50分後の午後5時50分ごろだった。建物2階の南中央部付近で爆発が起き、外壁を道路にまで吹き飛ばした。 警察庁が公開した館内の動画には、館内の天井や柱が広範囲にわたって崩れたりはがれたりしている様子が映っていた。なぜ爆発したのか 屋外には最大9367キロのLPガスを貯蔵できるタンクがあり、空調や調理に使っていた。爆発した場所は、ガスの配管が飲食店に向かう経路の途中だったという。イオン側はガス漏れがあった可能性が高いとしているが、ガスの緊急遮断装置が作動していたかは調査中としている。 東京大の茂木俊夫教授(火災・爆発安全)は「激しく破壊されている辺りに可燃性ガスが滞留し、空気と混合して何らかの着火源があって着火し、爆発に至ったと想定される」と話す。 弱い圧力で壊れる窓ガラスなどがないと、内圧が高まり、今回のように壁ごと破壊されることになる。施設の1~2階は吹き抜けの構造で「爆風圧が高まりにくい」という。「バックヤードのような空間で爆発が起こり、壁が破壊されて屋外や店舗内に爆風が伝播(でんぱ)したのではないか」とみる。 東京理科大学の桑名一徳教授(火災科学)は一般論として、「地震によって損傷を受けた空調設備からガスが漏れて、爆発した可能性がある」と話す。 施設の規模から考えられることとして「大規模な施設ではたくさんのガスを使っているからこそ、大きな爆発になってしまう」と指摘した。イオンの説明によると イオンの説明によると、専門店やグループ従業員の避難は、現地と本社を電話でつなぎながら行った。従業員と連絡がとれない店には会社側から連絡をしてもらうなどして、1件ずつ確認したという。 また、大きな地震が起きた時は、立て続けに起こる地震の二次被害を防ぐため、いったん外に避難すれば、館内に戻らないことをルール化し、マニュアルに記載しているという。 記者会見でイオン側は、爆発までの50分間でいったん全員が避難したとの認識を示し、「少数の人が残っていたのか、それともいったん出てまた入ったのかは確認できていない」とした。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする