駅のホーム転落事故、誰もが当事者 「落ちない駅にすること一択」名古屋報道センター 石垣明真印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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13年前、通学中の電車内でお年寄りの男性に声をかけられた。 「隣のホームに連れていってくれませんか」 男性は白杖(はくじょう)を持っていた。私の肩に手を添えてもらってホームを歩き、階段を上り下りして乗り換え先のホームまで案内した。 「目が見えない人って大変だな」。高校生だった私は、その程度の感想しか持たなかった。 記者になって初めて、視覚障害がある人に取材をする機会が6月にあった。愛知視覚障害者協議会(愛視協)の事務局長で、視覚障害がある寺西昭さんだ。 愛視協は、30年以上前から名古屋市営地下鉄の駅に転落防止のホームドアを設置するよう市に要望し続けてきた。6月に市が管理する全85駅に設置が完了し、長年の要望が実を結んだ。その節目に話を聞いた。「命がけで駅利用」ホームドア設置求め30年、視覚障害者の願い結実 寺西さんら当事者にとって、駅のホームの利用は「命がけ」という。 歩行の頼りになる点字ブロックには他の乗客が立っていることが珍しくない。人と接触して進行方向が変わり、そのまま転落することもあるという。初めて利用する駅は、どこに危険があるかすらわからない。 単独歩行に慣れた寺西さんでも、線路に転落した経験が2回あるという。自力でホーム上にはい上がって難を逃れたが、「使い慣れた駅だとしても、落ちるときは落ちる」。 こうした危険は、視覚障害が…この記事は有料記事です。残り519文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする