それから数年後の1997年、ヘブロンは、この地域で唯一、イスラエル軍の直接統制下にある「H2」地区を有するパレスチナ都市となった。この地区には「先祖の洞窟」が含まれている

パレスチナ自治区ヘブロン発:イスラエル人入植者のニツァン氏にとって、ヘブロンの旧市街とそこに位置する聖地「先祖の洞窟」は、全人類にとって必見の場所である。しかし、パレスチナ人のイッサ・アムロ氏にとっては、この場所はイスラエルによる同市への支配拡大の象徴となっている。ユダヤ教徒、イスラム教徒、キリスト教徒にとって聖地であり、アブラハムをはじめとする聖書の人物の埋葬地と信じられているこの場所は、イスラエル占領下のヨルダン川西岸地区最大の都市であるヘブロンを特徴づける、対立する領有権主張を長年にわたり象徴してきた。イスラム教徒の間では「イブラヒミ・モスク」として知られるこの聖地は、厳重に管理された区域内に位置しており、約4万人のパレスチナ人と約200世帯のイスラエル人入植者が共存しているが、移動や治安管理のシステムは別々に運用されている。イスラエル当局は、治安上の懸念を理由に、この地域の主要道路に検問所やゲートを設置し、パトロールを行っており、制限区域外に住むパレスチナ人は自由に立ち入ることが許されていない。イスラエルの極右派べザレル・スモトリッチ財務相は最近、計画や建設の権限を含む同聖地の管理権をイスラエル当局に移管すると発表した。この重大な方針転換は、パレスチナ人を不安に陥れた一方で、イスラエル人入植者からは歓迎されている。「ここは、ハシェム、つまり神に感謝を捧げるために、全人類が訪れるべき場所だ」と、近隣のキリヤット・アルバ入植地の住民ニツァン氏はAFPに語った。「私たちはここで、ある意味、両親に会いに来ているようなものです」と、イスラエル国立公園局に勤務する36歳の男性は、フルネームの明かさないまま語った。しかし、その陰で暮らす多くのパレスチナ人にとって、この場所は今や、二つのコミュニティが至近距離に暮らしながらも、まったく異なる世界に住んでいるこの都市に対する、イスラエルの支配が着実に強化されていることを象徴するものとなっている。「私たちはヘブロンで巨大な監獄の中に住んでいるような気分だ。検問所が移動を制限しているため、外部から誰も私たちの家に来ることができない」と、入植者が占拠する建物の近くに住む活動家のイッサ・アムロ氏は語った。時が経つにつれ、旧市街の多くのパレスチナ人経営の店が閉店し、かつては古い石造りの建物に囲まれて活気に満ちていた大通りは、今や人影もまばらだ。アムロ氏はAFPに対し、自宅の窓に石を投げつける男たちの映像を見せ、「彼らはイスラエル人で、私の家を奪いに来たと言ってきた」と語った。 彼は、入植者やイスラエル兵から頻繁に嫌がらせを受けているとも付け加えた。歴史的背景1990年代にイスラエルとパレスチナの間で締結されたオスロ合意により、ヨルダン川西岸地区は双方の支配下にある地域に分割された。それから数年後の1997年、ヘブロンは、この地域で唯一、イスラエル軍の直接支配下にある「H2」地区(先祖の洞窟を含む)を有するパレスチナ人都市となった。この聖地もまた、ユダヤ人用とイスラム教徒用のエリアに分かれており、それぞれに別々の入り口がある。ユダヤ人訪問者が利用する入口へと続く広場は清潔で整然としており、つい最近までは「セトラーズ・カフェ」というレストランもあった。「以前は、ここでちょっとした工事をするだけでも首相の関与が必要だった」と、キリヤット・アルバ市議会議員のアーロン・マルワニ氏はAFPに語った。「しかし、少しずつ手続きは簡単になっていった」と、幼少期から『先祖の洞窟』を訪れているという35歳の弁護士は語った。イスラエルの公園局職員ニツァン氏は、ヘブロンでの共存は不可能だと考えており、より一層の分離を支持していると述べた。「私にとって、そうした隣人たちと共存するのは難しい。パレスチナ人は私たちがここにいることを望んでいない」と彼は語った。他の多くのイスラエル人と同様、ニツァン氏もヘブロンにおけるユダヤ人の存在を、深い歴史的ルーツへの回帰と捉えていた。この街には古くからユダヤ人コミュニティが存在していたが、1929年にアラブ人による反ユダヤ人暴動で約70人のユダヤ人が殺害されたことを受け、英国植民地当局はユダヤ人を避難させた。一部の家族は戻ったものの、1936年のパレスチナ蜂起の際に再び避難を余儀なくされ、帰還を阻まれた。1994年には、イスラエル系アメリカ人の入植者バルーク・ゴールドスタインが同地でパレスチナ人イスラム教徒29人を殺害し、さらなる流血事件が発生した。「イスラエルのチャイナタウン」東エルサレムを除くと、1967年以来イスラエルが占領しているヨルダン川西岸地区の入植地には、約300万人のパレスチナ人の間に50万人以上のイスラエル人が暮らしている。これらの入植地は国際法上、違法とされている。ヘブロンでは、一部のイスラエル人入植者代表が、同市をイスラエルの完全な支配下に置きたいと述べている。「オスロ合意を覆し、この町をイスラエルの支配下に置きたい」と、ヘブロンの入植者コミュニティのスポークスマンを務めるイスラエル系アメリカ人のイシャイ・フライシャー氏は語った。「それは、彼らが独自のアラブ系市長やアラブ文化を持つことができないという意味ではないが、より広範なイスラエル国内にあるチャイナタウンのようなものになるだろう」しかし、AFPが取材したパレスチナ人たちは、完全に追い出されることを恐れている。イブラヒミ・モスクの館長、モアツ・アブ・スネナ氏は、スモトリッチ氏の決定はより広範な傾向の一部であると述べた。「これはイブラヒミ・モスクの『段階的な乗っ取り』であり、その場所のさらなるユダヤ化と、イスラム的・宗教的性格の抹消でもある」と彼は語った。イッサ・アムロ氏にとって、この問題は単なる宗教施設そのものを超えたものだ。「これは、私たちが軍事法の下で自分たちの街に住んでいる一方で、イスラエル人は民事法の下で生活していることを意味する」と彼は語った。「これはアパルトヘイトであり、さらなる人種隔離、さらなる略奪、さらなる民族浄化だ。」AFP