展示されたラピスラズリ=2026年3月27日、オランダ・デルフト、田辺拓也撮影

[PR]

ラピスラズリという石をご存じですか? 紀元前から宝石として、また絵画の顔料として重宝されてきた深い青色の石です。赤や緑の光を吸収し、主に青い光を反射する性質を持つため、まるで夜空を閉じ込めたような鮮やかな青色に見えます。 古代エジプトでは王族の装飾品に用いられ、メソポタミアや地中海世界でも神聖視されてきました。特に古い時代のラピスラズリは、アフガニスタンの限られた地域で産出したものがほとんどで、日本には存在しないと考えられていました。 ところが今年2月、国立科学博物館の研究チームが、新潟県糸魚川市で発見された石がラピスラズリであると突き止めました。日本で産出が確認されたのは初めてです。 世界的にも産地が限られる鉱…