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今年9月、東京都内の警察署に1人の中国籍の女性がやってきた。巨額の詐欺被害に遭ったと訴えたが、翌日、詐欺容疑で逮捕された。なぜ女性は「被害者」から「容疑者」になったのか。 警視庁への取材をもとに経緯をたどる。 女性が「中国公安警察」をかたる見知らぬ人物から電話を受けたのは5月末。この人物から「あなたの口座が不正に利用され、あなたにも逮捕状が出ている」と言われた。 続けて、財産を確認する必要があるとして、現金を振り込むよう迫られた。女性は、3カ月の間に数回にわたり計約2500万円を指定された口座に振り込んだという。 典型的な特殊詐欺の手口だった。 9月15日、女性は警視庁滝野川署(東京都北区)に被害を訴えた。署は通訳を介し、「被害者」の女性から事情を聴くなどした。池袋の雑居ビル、リュックに入った1億6300万円 捜査員が女性のスマートフォンを調べると、通話履歴とメッセージに目がとまった。 女性が、兵庫県警の警察官をかたる別の特殊詐欺事件に関わっている疑いをうかがわせるものだったという。 この事件では、群馬県内の70代男性がうその電話をきっかけに8月、自宅を訪れた何者かにキャッシュカードと通帳を渡してしまい、計500万円を引き出されていた。 女性は、この事件のキャッシュカードの受け取り役と現金の引き出し役だったのではないか――。 そんな疑いが浮上し、署が捜…この記事は有料記事です。残り1124文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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