タイパ時代、同世代が求める伝え方は?「逆質問」にハッとした記者2026年6月16日 6時50分堅島敢太郎印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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「新聞記者に、本気で情報を伝える気持ちがあるのか」――。同世代にどうすればニュースを届けられるのかを考えようと、メディア関係者に話を聞きにいった記者(28)は、逆にそう問われました。自身の取材を振り返ります。「誰に向けた記事なのか」SNSや動画に日々触れながら育った若い世代にとって、文章と写真で伝える従来の新聞記事は遠い存在になっています。新聞の情報発信に足りないものは何か。TBSテレビ特任執行役員として「TBS CROSSDIG with Bloomberg」を立ち上げた竹下隆一郎さん(46)に聞きに行きました。すると、「誰に向けた記事で、読者にどんな気づきを与えたいのか」。インタビューは竹下さんからの逆質問で始まりました。今回の連載企画に限らず、日頃の取材でも不足した視点だと痛感しました。「常識」に慣れていった入社して5年、四国や神奈川での地方勤務で、警察や行政の発表をもとに取材し、新聞ならではの文法で、より早く正確に記事を書くことにこだわってきました。民間企業では一般的に、競合他社の商品との違いをいかに生み出すかに注力します。ただ、私が発表に基づいて書いた記事の多くは、他の新聞にも、同じような文法や内容で載っていました。いつしか新聞という商品の特異な「常識」に慣れていっていました。感覚が離れるばかりの同世代に、どうすればニュースを届けられるのか。竹下さんは、ポイントを箇条書きしたり、動画で発信したりと、ニュースの受け取り手の立場に立った伝え方へと見直すべきだと、説きました。【連載はこちら】オールドメディアが響かない Z世代のリアル思い起こせば、私もSNSで、インフルエンサーが記事の要点を箇条書きにした投稿や、一般人が現場を撮影した動画が拡散されるのを何度も見てきました。タイパ時代に同世代が求める伝え方は目の前にあったはずです。ただ、「SNS上の文法だ」と真剣に向き合ってこなかった自分に気づかされました。文字だけでは伝わらないネット上には真偽不明の情報が錯綜(さくそう)しています。私たちメディアに求められる役割は、現場に足を運び、確認できた事実を伝えることだ、という思いは変わりません。ただ、それを文字にするだけでは伝わりません。事象の背景にある社会構造の問題にまで深掘りしたニュースを、多様な形で届けたいと思います。届ける先は、無数のニュースが通り過ぎる読者のスマホ画面ではなく、読者の頭の中。そのために最も伝わる手法は何か、常に考え続けたいと思います。ニュースが身近になるメディア「withnews」https://www.asahi.com/withnewsTikTokアカウント:https://www.tiktok.com/@withnewsYouTubeアカウント:https://www.youtube.com/@withnewschannel有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人堅島敢太郎東京社会部専門・関心分野事件、事故、災害、戦争、人口減少印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする