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(サッカーワールドカップ北中米大会 グループリーグF組 日本2―2オランダ) 日本のMF中村敬斗(Sランス)の頭の中には、ボールに触れる前から完璧なイメージが浮かんでいた。 0―1の後半12分、敵陣ペナルティーエリア左でMF久保建英(Rソシエダード)がボールを持った。「パスが来るのは感覚で分かっていた」。想定通りに久保からのパスを右足で受けると、ゴールから遠ざかる方向にボールを動かした。相手DFの股下を抜く弾道でニアサイドを狙えば、GKの逆をつくことができる。「多少コースが甘くても入るのは分かっていたけど、あそこまでうまく決まるとは」中村敬斗「何も考えられない」絶望からの復活 W杯で値千金ゴール 価値あるゴールを突き刺した中村に、久保が抱きついた。「3年前の代表初ゴールも、今回も、久保のアシスト。感慨深い」。17歳以下の日本代表でプレーした頃から得点を量産してきたコンビが、輝きを放った。 ただ、代表チームを離れれば、2人の舞台はあまりに違う。10代でレアル・マドリードに移籍するなど、久保はスペイン1部を主戦場にする。中村も10代でオランダへ渡ったが、ベルギーでは半年で戦力外。オーストリア2部も経験した。2025年、所属するSランスがフランス2部へ降格。移籍を模索したがかなわず、「2部では代表に選ばれない」と周囲に漏らしたこともある。そこで腐らず、昨季はSランスで14ゴールを挙げたからこそ、ワールドカップ(W杯)への道が開けた。 「苦しい道のりだったが、精神的にも肉体的にも強くなった」。負傷で得点源の三笘薫(ブライトン)、南野拓実(モナコ)を欠く中、25歳のMFが台頭した。【解説人語】W杯開幕 「歴代最強」の戦術と森保監督の「師匠」とは【11時からライブ解説】引き分けで勝ち点1、オランダ戦を振り返る