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毎日SNSへ投稿される、シュールなギャグイラストが人気のイラストレーターYAGIさん(40)。小学生の頃からドラマ「古畑任三郎」を繰り返し見てきた大ファンで、自身のイラストのモチーフにたびたび古畑を登場させています。6月1日からNetflixで配信が始まり、SNSを中心に再び話題を集めている古畑の魅力をYAGIさんが語ってくれました。【関連企画】古畑任三郎が小説で復活 三谷幸喜さん作「絶対に映像化出来ないエピソード」「明らかに異質だった」刑事ドラマ「古畑任三郎」は、1994年からフジテレビ系で放送された人気ドラマ。三谷幸喜さんが脚本を手がけ、田村正和さん(享年77)が敏腕刑事・古畑を演じました。現在、Netflixでは第1~第3シリーズが配信されています。ドラマの放送開始当時、YAGIさんは小学3年生でした。子どもながらに、それまで見てきたほかの刑事ドラマとは違う印象を受けたそうです。「『古畑任三郎』だけは明らかに異質でした。三谷幸喜さん作品の特徴だと思いますが、喜劇がベースになっていてギャグの要素があり、とりこになりました」ドラマを録画しては繰り返し見て、レンタルビデオも借りる日々。新しいシーズンが始まるとあらためて第1シーズンの第1話から見るなど、少なくとも各話を4周以上は見たといいます。SNSに「古畑トークは5時間いける」と投稿するほどのファンだといいます。犯人やトリックが最初に明かされる「倒叙法」「古畑任三郎」の最大の特徴は、物語の冒頭で犯人やトリックが明かされる展開です。「誰が犯人か」を推理するのではなく、古畑が犯人にたどりつく過程や犯人を追い詰めていく心理戦がポイントです。こうした最初に犯人を見せて真相をさかのぼっていく手法は「倒叙(とうじょ)法」と呼ばれます。海外ドラマ「刑事コロンボ」がその代表作です。朝日新聞の連載「三谷幸喜のありふれた生活」(2011年6月30日掲載)の中で、三谷さんは、「『刑事コロンボ』は大袈裟(おおげさ)な言い方ではなく、僕の人生を変えたドラマだ」とつづっています。「古畑任三郎」は、コロンボをモデルにした作品。三谷さんは「僕らは日本版コロンボを目指したが、それは同時にコロンボの影響から抜け出す戦いでもあった」と記していました。YAGIさんは「古畑が『どう自白させるか』『どこで犯人と分かったか』を考えさせる視点がおもしろいですね」と話します。【古畑任三郎を描く小説】三谷幸喜さん作「一瞬の過ち」 登場するのは「大泉妙(みょう)」「どこまでがアドリブで、セリフなのか」当時「刑事コロンボ」を知らなかった小学生のYAGIさんにとって、古畑の演出はすべてが新鮮に映りました。さらに、古畑役・田村正和さんの演技に「中毒性」があると話します。「二枚目なのに魅力的なコメディーを演じていますよね」共演者のエピソードなどでは「田村さんは撮影でほとんどNGを出さない」という逸話もあるといい、「それを知った上で見ると、さらに演技力のすごさを感じる」といいます。「かんだり同じ言葉を繰り返したりしても、それがNGではなく心の動きを表現しているように見えます。どこまでがアドリブで、どこまでがセリフなのか境目がまったく分かりません」放送当時だけでなく、たびたび古畑を見返していたというYAGIさん。「言葉の意味や楽しみ方など子どもには分からなかった部分も、『こういうことだったんだ!』と理解できるようになりました」一時期は画面を見ずに「ラジオ感覚」で音声だけを聞いていたこともあったといいます。それほど「田村さんのセリフを聞きたい」と魅了されていました。ギャグイラストで描く想像の世界YAGIさんがギャグイラストで古畑を描く際は、頭の中で想像を膨らませて「古畑だったらこう言うだろう」「こう解決するだろう」とイメージするそうです。Netflixの配信が始まった翌日には、「もしも古畑任三郎が映画泥棒を追ったら」をテーマにギャグイラストを投稿しました。イラストには、古畑と西村まさ彦さん演じる相棒・今泉慎太郎のいかにもありそうなやりとりが描かれています。今泉「古畑さん。またアップされてますねぇ。あんな最高の映画なのにけしからんですよぉ」古畑「ん~…上映時間と劇場の場所さえ分かれば捜査が進むんだけどねぇ」古畑「見てごらん。スクリーンを直接映してるもんだから、途中から来た人が一瞬映っちゃってるよ。スーツ姿で…おでこが光…パッ……今泉くんお手柄だよぉ」YAGIさんの投稿には、脳内で2人の声が再生されたユーザーからさらなる展開を想像したコメントも届きます。コメント欄は古畑ファンが語り合う交流の場にもなっていて、YAGIさんも楽しんでいるそうです。YAGIさんが選ぶおすすめエピソードTOP3はそんなYAGIさんに、古畑任三郎ドラマシリーズのおすすめエピソードTOP3を聞きました。◆第3位:しゃべりすぎた男(第2シリーズ第1話/犯人役:明石家さんまさん)YAGIさんは「古畑が今泉くんのことを『友人』と呼ぶ回で、その1点だけでもファンは興奮します」と話します。「古畑が法廷で証言するシーンがありますが、さんまさんとの怒濤(どとう)の掛け合いがたまりません」◆第2位:殺人特急(第1シリーズ第8話/犯人役:鹿賀丈史さん)YAGIさんの推しポイントは、「古畑がどの段階で犯人を見抜いたか」です。「古畑は犯人と言葉を交わした時点で、相手の職業すら実は見破っていました」。よく見ると、犯人を確信した瞬間の古畑の表情は「ニヤついている」そうです。◆第1位:間違えられた男(第2シリーズ第9話/犯人役:風間杜夫さん)YAGIさんは「ファンの中でも賛否が分かれるかもしれませんが、他人のふりをしている犯人と、人違いに気づかない古畑の会話劇です」と説明します。「古畑はどこかのタイミングで犯人を見抜いている。それがいつなのかをたどるのが醍醐(だいご)味です」令和のいまも新しい30年前の作品がいま配信で多くの人の目に触れることについて、YAGIさんは「古畑任三郎を見る人が増えるのは素敵なこと」と話します。「推理作品の中には、時代とともに新しさが失われていくものもありますが、古畑は令和のいま見ても楽しめて新しい体験ができると思います」YAGIさんのInstagram(@illustratoryagi):https://www.instagram.com/illustratoryagi/ニュースが身近になるメディア「withnews」https://www.asahi.com/withnewsTikTokアカウント:https://www.tiktok.com/@withnewsYouTubeアカウント:https://www.youtube.com/@withnewschannel