[PR]

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は11日、紛争や迫害などによって住まいを追われた難民や国内避難民らの総数が、2025年末時点で1億1780万人だったとする報告書を発表した。このうち難民は4160万人で、7割が5年以上の長期の避難を余儀なくされており、難民状態から脱することの難しさが改めて示された。シリア難民の帰還促す欧州、支援金増額 「家も仕事もない」不安の声 難民・避難民の総数は、この10年で初めて前年から540万人の減少に転じた。アフガニスタンやスーダン、シリアを中心に、440万人の難民と1030万人の国内避難民が帰還し、過去60年で2番目の規模となったことが背景にある。 ただUNHCRは、自主的な帰還より、避難先の環境悪化で帰らざるをえなかったケースが多く、状況が改善したわけではないとしており、依然として「容認できないほど多くの人々が故郷を追われている」と強調した。 今年1月に就任したサレハ国連難民高等弁務官は、「生き延びるために難民となったが、その状態が一生続いてしまう人々があまりに多すぎる」と述べ、長期にわたって人道支援に頼らざるを得ない難民の数を、2035年までに半分に減らす目標を掲げた。 難民の大半を受け入れている…