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世界的に権威がある「ブッカー賞」を受賞したアイルランドの小説家、ポール・リンチさんが来日し、インタビューに応じた。受賞作「預言者の歌」(栩木伸明訳、早川書房)は、平和な日常がずっと続くと思いがちな私たちに、痛烈なメッセージを突きつける。「平和な時代はいつか終わる。それが歴史の真実だ」と。

ブッカー賞はイギリスの伝統ある文学賞。台湾の楊双子さんの受賞で話題になった「国際ブッカー賞」は英語に訳された作品の賞だが、ブッカー賞は英語で書かれた作品が対象だ。ノーベル文学賞を受けたカズオ・イシグロさんも過去に受賞している。

「預言者の歌」は2023年のブッカー賞受賞作。この5月に邦訳が刊行された。

物語の舞台は、極右政党が政権を握った近未来のアイルランド。夫や子供たちと平和に暮らしていた女性の日常が、2人の警察官が自宅に来たある夜を境に、全体主義国家へと変容する社会の大波にのまれていく。